Vol.126 いやげもの展 [2014.7.15]
 結局行けなかったが、今年の1月末に渋谷のパルコでみうらじゅん氏の『いやげもの展』というのがあった。
『いやげもの』とは、全国各地のお土産物で、『?』と目が点になってしまうナンセンスだったり、もらってうれしくなかったりで、苦笑するようなもの。

 みうらじゅん氏は、熊本のくまモンに代表されるような『ゆるキャラ』や『マイブーム』『とんまつり』などの『ことばの仕掛人』。ゆるキャラでは、キャラクターを考えた訳ではないし、ご本人はそれによって何の印税がはいるわけではないそうだけれど、何を言うにもするにも考えるにも、とても純粋で無欲な少年のような立ち位置の人だと思う。
子供の頃から仏像が大好きということでも有名だが、私はもう何年も毎日見ている糸井重里事務所のウェブサイト『ほぼ日刊糸井新聞』の中で、就職論やお金について、まったく自由に語っていて、苦笑しながら心から楽しめる。
就職論は2007年、ちょうど私がいろいろ考えていたとき、妹がみうらじゅん氏の言葉を私に送ってくれた。

『青春ノイローゼ』という若い日の思い出を綴った本まで手に入れ読んだが、数々のけしからん苦笑話の間には、みうらさんがいかにご両親のことを好きかということも伝わってくる。私も両親や家族の事が大好きだから、そんなところでも惹き込まれるのかもしれない。

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 マリコの東京通信、少し間をあけてしまいましたが、その間私は『みうらじゅん』や『ラーメンズ』など、知らぬ間に美大出身の笑い系思考(?)を繰り返し鑑賞していました。
この数年の自分の中の郷土愛に気づいたら、『自分の出所』をいろんな角度から振り向いてみたくなったのかもしれません。
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『ほぼ日 みうらじゅんに訊け!就職論』
http://www.1101.com/job_study/jun/05.html


『ほぼ日 みうらじゅんに訊け!お金篇』
http://www.1101.com/okane/jun/index.html


『ほぼ日 みうらじゅんに訊け!この島国論』
http://www.1101.com/shimaguni/jun/index.html


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