第121回 3ヶ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その7 Kおじさん 本番直前の巻) [2004.12.21]
 困ったことになりました。Kおじさんのデビュー予定であるその喫茶店主催のクリスマスパーティーが12月23日。楽しみにしていたのに私が参加できなくなった!祝日なのに急に仕事で福岡出張の予定が入ってしまったんです。すみません!Kおじさん。でもきっとうまくやってくれますよね。

 今、この原稿を書いているのは12月19日(日)の夜です。今日夕方、Kおじさんのレッスンに行ってきました。本番前に二人でレッスン出来るのはもうこれが最後。思えば、Kおじさんが初めてピアノに触ってから約1ヶ月半、レッスンは今日を含めて4回。これで弾き語りデビューしようと言うんだから!この無謀な計画が、しかし実現しそうなんだから楽しいじゃないですか!

 さて、例によっておじさんが二人、貸しレッスン室に入ります。もう4回目ともなるとKおじさんは慣れたものです。さっさとピアノの前に座りLet It Beを弾き始めます。う〜ん、毎回弾くたびに上達しているのがすごい!なかなかサマになってますよ。
 ただ、2番、3番に入るところでリズムが狂って弾き直してしまうのが難点。私が横で手拍子を取りながら何回もやってみます。そのうち3回に1回位はうまくいくようになったかな。それと間奏。右手だけだと何とかいけるけど、左手と合わせようとするとなかなか難しい。歌の方は?
「歌はママとカラオケで練習してきたから。」
と自信たっぷりだったけど、ピアノと合わせていくと、つい英語の歌詞が飛んじゃう。
でも今日が最後のレッスンなので
「ここはまた今度までに」
って言うわけにもいきません。とにかく今日、なんとかカッコ付けとかなくちゃですね。

 やってるうちに、ふとKおじさんの性格が分かってきました。集中力が15分くらいしか持たない!集中している時はなかなかうまく弾くんだけど、すぐ飽きてくるというか、集中力が切れるというか、乱れだすとメロメロになってしまう!で、少し気を取り直すと、またうまく弾けるようになるんだなあ…。これが15分サイクルでやってくる。まあ、ちょっとしたバイオリズムのようなものだろうから、あんまりこれに逆らわずに、うまく波に乗って行きましょう。

 今日はKおじさんもハマッて2時間、部屋を借りてきたみたいです。練習時間はたっぷり。1時間45分過ぎる頃にはそろそろまとめの気分。どうしてもうまくいかない間奏部分は省略して弾くことに決定!どうせ聴いてる人は分かりゃしないよ!
OK!コード奏法は、適当に、大体で結構!弾いて楽しく、聴いて心地よければいいんです!

「もう本番まで生ピアノで練習する時間無いんだよね」とKおじさん、ちょっと心配そう。「23日、仕事が休みだったら昼間にもう一度ここで弾いてみたらどうです?」と私。
それと、当日会場に少し早く行って会場のピアノでリハーサルをしておくこと。…考えてみると、これって実は私がこの喫茶店の忘年会で数年前、初めてピアノを弾かせてもらった時に自分がやったことだ。

 Kおじさんの晴れの弾き語りデビュー、是非立ち会いたかったのに仕事の都合で残念です。でも、きっとうまくやってくれるでしょう。気楽に、楽しんで。健闘を祈ります!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 葬儀に行ってきました。私もよく知っているピアノパブのマスター。50歳。肺がんで1年4ヶ月の闘病でした。祭壇の遺影はにこやかな笑顔。お元気な頃の写真かと思ったら、数ヶ月前ご家族で最後の思い出にと旅行に出かけた時の写真とか。ご遺族の話では最後まで明るく笑顔を絶やすことがなかったそうです。そういえば2ヶ月ほど前、その店でたまたまお会いした時、酸素ボンベのチューブを鼻に通した状態で、集まった仲間と一緒にいつもと変わらぬ華麗な指さばきでピアノを演奏されているのを拝見しました。その時言葉を交わしてにっこりと握手をしていただいたのが私にとっては最後の思い出となりました。…合掌。
−an 弾手−


第122回 3ヶ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その8 Kおじさん遂にデビューの巻) [2004.12.28]
 えー、タイトルは行きがかり上「喫茶店のママを〜」となっていますが、実際は「1ヵ月半でKおじさんをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!」になってしまいました!
 その本番当日、私は午後から福岡出張の予定が入って、クリスマスパーティー出席が絶望的になってしまいました。16時30分、博多駅で仕事先の社長さんと待ち合わせ。構内の喫茶店で持ってきた資料を広げて打ち合わせです。しかし、意外とスムーズに打ち合わせが進み、その喫茶店を出て社長と別れたのが17時07分。熊本方面行きの電光掲示盤を見ると、17時10分発リレーつばめ21号、熊本着18時24分があるぞ!私は急いで改札を抜け、7番ホームの階段を駆け上り、停車中のつばめに飛び乗ります。確かパーティーの開宴は18時30分だったはずだ。駅から会場まで15分として、なんとか乾杯の前後には滑り込めるか?しかしKおじさんの出番、いきなり最初だったはずだ。う〜む、開始を少し遅らせてもらわなくては。動き出した列車のデッキからママに電話です!
「何とか出れそうなんですよ!でも10分くらい遅れそうなんでKおじさんの出番、ちょっとズラしてもらえませんか?」
「えっ、18時24分着?だったら充分間に合うわよ。19時開宴だから。」
「あ、そうなの!よかった!」間に合いそうだ!
やっと席に着いたら今度はKおじさんから電話!またデッキに出て通話ボタンを押します。
「来れるんだって?よかった!24分着?上熊本で降りた方が会場まで近いよ!」
Kおじさん、私の駅からの移動まで心配してます。でも、つばめは上熊本、止まらないんだ。それに車を熊本駅駐車場に置いてるしね。

 で、会場に着いたのが18時45分。ホール前のロビーには沢山の人が開場を待っています。
私はホールのドアを開けて中に入ってみます。
「○○さん!遅いわよ〜!」
いきなりママから叱られました。ステージでは出演のバンドが音合わせの最中。脇に置いたグランドピアノでは、バッチリ!ダブルのスーツを決めたKおじさん!リハーサルの真っ最中だ!
「すみませ〜ん!遅くなりました!」
声を掛けて脇に駆けつけます。でもKおじさん、何となく元気がありません。
「やっぱダメかもしれん…。もう緊張しまくりで…。」
「大丈夫!いままでやってきた通りにすればいいんだから。」
そう言いながら弾いてもらいます。確かに、何だか浮き足立った感じでテンポが走ってる…。横にいてもガチガチの緊張が伝わってきます。
まずいなあ、と思ったその時、会場にママの声が響きました。
「では、お客さんに入ってもらいますからリハーサル終了してくださ〜い!」
扉が開いてどっとお客さんが入ってきます。
ああ、もう覚悟を決めて後は天命を待つしかないか!

 開宴の挨拶に続いて、乾杯前にいきなりKおじさんの出番です。
会場の100名のお客さんを前に、まず私がKおじさんのご紹介。まだピアノをはじめてから1ヶ月半しかならないこと、一緒にレッスンしたのは4回しかないこと…。
お客さんはニコニコしながら、おおむね好意的な表情で聞いています。
「ふむふむ、いい感じだぞ。」

 いよいよ演奏が始まりました。会場の照明が暗く落とされ、Kおじさんが弾くグランドピアノのところだけがスポットライトに浮かび上がります。
うん、さっきのリハーサルの時より落ち着いたテンポだ。いいぞ!
私は会場の後ろのほうに立って自分の気持ちをリラックスさせながら、何が起きてもあわてない覚悟をします。自分が弾いてるわけじゃないけど、こっちが緊張したら、なんだかその気持ちがKおじさんに伝わりそうで。今、自分に出来ることはゆったりとリラックスした気分でKおじさんの演奏を楽しむことだ。
 途中2〜3ヶ所、つっかえたかな。1回はちょっと止まってしまって弾きなおしちゃった!
でも、不思議と私は全然心配せずに聴いていられました!
立派に、KおじさんのLet It Be 最後まで弾き切りましたよ〜!
乾杯前の祝演の大役、見事です!最後のコーダを弾き終わると、会場から大きな拍手が起きたのは言うまでもありません。

 えっ、その後のKおじさんの様子?
よく聞いてくださいました!緊張で渇いた喉をビールで潤したら、もう絶好調!
にわかKおじさんファンが次々に席にやってきて、モテモテ状態!バンド演奏が始まりダンスタイムに突入すると、Kおじさん、ノリにノッて踊りまくっておりましたよ。

…そして。その翌日。思いがけず感動する出来事が!
長くなるので、そのお話は次回に。 
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 早いもので、次回のコラムは2005年1月4日。年が改まってしまいますね。
今年も一年間、本当にありがとうございました。沢山の方にご愛読頂き、メールを頂き、掲示板に書き込みを頂き、そんな皆様の声に励まされながら何とか毎週の更新を続けることが出来ました。
 そして、このコラムをきっかけに、本の出版という夢のようなことが現実になりました。これについても出版前から沢山の方に話題にして頂き、予約をして頂き、何軒ものお店に足を運んで頂き、ネットで注文して頂き、本当にありがとうございます。お陰さまでピアノ教本としては出版社も驚く異例の売れ行きが続いています。
 大人のピアノ、というキーワードに共感される方がこれほど沢山いらっしゃることに改めてびっくりするとともに、ネットや本でつながった、まだお会いしたことのない沢山の仲間の存在がとても心強く、これからもピアノ(音楽)を一生の友にしていきたいなぁと、思いを新たにしています。
 どうか皆様、志を同じくする仲間として、これからもよろしくお願いいたします。
新しい年が、皆様にとって素晴らしい年になりますように!
感謝!

2004年12月28日
an弾手
−an 弾手−


第123回 3ヶ月で喫茶店のママをピアノの弾き語りデビューさせるプロジェクト!(その9 Kおじさん感動のデビュー後日談) [2005.1.4]
 レッスン4回、1ヵ月半で遂にデビュー! 何回かつっかえながらも100人のお客さんを前に立派にLet It Beを弾き切ったKおじさん。満場の拍手の後はうまそうにビールをあおってひと言。
「あ、震えが止まった。今弾いたらもっとうまく弾けるのに…」
そう、最初のうちは人前で弾く時、指が震えるんです! 私なんか膝までガクガクで、ペダル、まともに踏めなかったなあ…。でもそれを何回か繰り返すうちに、いつのまにか落ち着いて弾けるようになるもんなんですよね。
 で、Kおじさん、パーティーの間中モテモテ、ノリノリで、私も一緒にしっかり楽しませて頂きました。

 ところで、その翌日です。an弾手メールを開いたところ、私の知らない人からこんなメッセージが届いていました。

 『本番前の深夜2時、Kおじさんはピアノの置いてある飲み屋で、美女二人が相手してたのにもかかわらず、真剣に練習されておりましたが…<(_ _)> 成果のほどは…??
ピアノを始められた動機は如何せよ、挑戦する意欲は大したものです。
当面ひたすら練習して、つっかからずに目を閉じてても弾き語りできる様に「レット イット ビーおじさん 」になる事!!
そこからKおじさんの世界が広がる事でしょう!
私も暫く離れてたピアノに再挑戦したい気になりました。お互い楽しい老後を夢見て頑張りましょう!
 〜Kおじさんのピアノへの情熱は、私にも遠ざかってたピアノを運んでくれました。〜ところでK氏から興奮?のお電話がありました。手が震えたそうだけど、声は嬉しそうで子供の様でした。フフフ…。』

 いい話だなあ…。なんかほのぼのと、こちらまで嬉しくなってくるじゃないですか!
いい歳したおじさん(失礼!)がそんなに子供のように喜んでくれて、その姿を見て今度は周りの人が、忘れていたピアノへの思いを新たにする…。そんな、嬉しい輪が広がっていくなんて素晴らしいですね! そして、その輪の一端に自分が関れているってことがとても幸せです。
 これまで私は、自分の楽しみでピアノを練習し、人前で弾いて拍手されて嬉しかったんですが、周りの人にもその楽しみを広げていくことの喜びを、今回、改めて気付かせてもらったような気がします。もちろん、このコラムや本の出版も喜びの輪の広がりには違いないんですが、こうして目の前で身近な人が喜んでくれると、嬉しさもひとしおです。

 そのKおじさんからもメールが届きました!

 『「心配しないでいいわよ。忘年会の余興なんだから失敗してもいいの。」行きつけの喫茶店のママ。リラックスさせるつもりなのか、簡単に言ってくれます。私は前日実質デビューを果たしておりました。友人のライブバーで「練習させてくれ」と頼んで店の終る間際に30分ほど弾かせてもらっていたのです。聴衆10名ほど、「これはいける。好感触」
 当日も、いつもの楽器店のピアノを借り約1時間練習「なかなかいい!」勇躍会場へ。
ママから出席者の名簿、式次第をもらうと瞬間一気に緊張が高まりました。出席者100名、しかもその中にアメリカ人の大学教授がいるではありませんか。[Let It Be]を弾き語りするのですから発音も心配です。それに演奏の時間が乾杯の前。乾杯の前なら余興ではなくセレモニーの時間です。これはヤバイ! いくらママに言われても手は震え頭は真っ白、唯一の救いは来れないはずのan弾手さんが仕事を早く切り上げ駆けつけて来てくれた事です。これがなかったらどうなっていたことやら・・・
 いよいよ“まさにコンサート”が始まりました。会場を薄暗くして、ピアノと私にスポットライトが当てられます。緊張の極致です。何ヶ所失敗したか覚えていないほどでした。演奏の感想を聞かれ思わず「穴があったら入りたい」と答えていました。それが時間がたつにつれて「俺ってかっこいい」と思いだしていたのです。まさにふらりと立ち寄ったピアノのあるバーで「ちょっと弾かせてもらえませんか?」と言って2〜3曲弾く、あの感覚ではないでしょうか? 横でan弾手さんが「次はピアノソロですね。」とか言われてその気になってしまいました。そんな自分が“こわい”。
 「失敗したからかえって良かった。あなたのファンになりました。」などなど宴会の間中まさに主役でした。演奏の出来よりその勇気、あるいは雰囲気を盛り上げたことが評価されたみたいです。それやこれやで私のデビューは終りました。実力の70%(まあまあ合格点?)は出せたと思います。
 an弾手先生、私を夢の舞台に立たせてくれて有難うございます。それにホームページの連載の中でハラハラドキドキしながら応援していて下さった読者の皆様にお礼申し上げます。有難うござました。』

 Kおじさん、こちらこそありがとうございました! それに、名プロデューサー、喫茶店のママがいなかったら、kおじさんのデビューはあり得なかったと思います。私からもお礼申し上げます。これからも皆んなで一緒に楽しんでいきましょう! どうぞよろしく!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 あけましておめでとうございます。
旧年中は本当にありがとうございました。皆様のおかげで楽しい経験をさせていただきました。今年はどんな展開になるのか、ドキドキです。皆様と一緒に楽しめたらこんな幸せはありません。宜しくお願いいたします。

 ところで、年末、ドレミ楽譜出版社の石川編集長から電話がありました。
「次の出版の企画なんですが…。お父さん世代のためのピアノ曲集を考えてくれませんか?」
いいですね!もちろんお父さんだけでなくお母さん世代も楽しめるような曲集ですね!「お父さんのためのピアノ教室」はコード奏法の解説に重点を置いていますので収録曲が多くありません。そこで、あの奏法を応用して楽しく弾ける曲を沢山収録した併用曲集のようなものがあったらいいと思いませんか? 演奏の練習になってそれがレパートリーにもなるような曲集。さてどんな曲がいいんだろう?70年代を中心としたフォークソングやニューミュージックなんかどうでしょうか?
 よろしければ皆さんのご意見ご希望など聞かせてくれませんか? みんなが楽しめるような曲集が出来ればいいなあと思っています。
−an 弾手−


第124回 沢山のご質問、ありがとうございます! [2005.1.11]
 昨年10月の「お父さんのためのピアノ教室」教本発売以来、ご購入いただいた沢山の方からメールのお便りやご質問を頂きました。本当にありがとうございます!ピアノに興味を持って、それぞれの環境の中で楽しまれている仲間が沢山おられることを改めて感じ、同好の士としてとても嬉しいです。今後折を見て、そんなご質問の中からほかの方にも参考になりそうな内容のものを選んでご紹介していきたいと思います。
 まず今回は、掲示板に書き込んでいただいたご質問です。掲示板ですから既にお読みになった方もいらっしゃると思いますが、とても重要なご質問なので改めて取り上げさせていただきます。


●→TAKA様からのご質問

左手1度-5度-8度-10度の指使い

一年程前、子供に電子ピアノを買った頃にこのページを見つけました。
先日、朝日新聞に本の紹介がありましたので、昨日、購入しました。
(その9)左手のサウンドを広げようについての質問ですが
左手で1度-5度-8度-10度を押える場合、8度10度は親指でとの
ことですが、親指-親指の連続だと、どうしても音がぶつぶつ切れてしまいます。
本当にこのように運指するのですか?

●←an弾手より

8度10度の指使い

>TAKA様
本のお買い上げ、並びに早速のご質問、ありがとうございます!
確かに、8度10度を親指で弾くとどうしても音が切れますよね。
結論を先に言うと、ペダルを使うということです。
ご存知かも知れませんが、2つまたは3つあるペダルの一番右側の
「ダンパーペダル」ですね。
これを踏んでいれば鍵盤から指を離しても音が切れませんから
これを利用します。
ただ、踏みっぱなしだと違うコードの音が混じって汚くなりますから
コードの変わり目では必ず踏み直して前の音を消します。
通常(?)のピアノの奏法では
この様に同じ指を続けて使うなんてもしかしたら禁じ手かもしれませんが
この1度5度8度10度の指使いはとてもとっつきやすくて
慣れるとどんな曲でも初見で左手をほとんど目視せずに弾ける様に
なりますのでオススメです。
これに慣れたら、
その後はご自分で違う指使いを工夫されるのもいいかと思います。
また、何かありましたらお便りください!

●→再度TAKA様からのご質問

「富士山」の左手

「富士山」の最終形、P.37あたりだったと思いますが、
運指が難しくなるから10thは入れてませんと書いてありますが
入ってますね。(各段最後のCとG7のところ)
それは良いとして、Cはその上の12thまで入っていますね。
ここもペダル+親指ですか?

●←an弾手より

富士山の左手

>TAKA様
熱心にご質問いただき感激です!
この様に質問していただくと、読者の方が疑問に思われるところが
よく分かって助かります!

はい、富士山の左手で〜す!
左手を弾く時、右手が暇だったら右手も使ってください!
二段譜に書くと下の段はいかにも全て左手で弾かなくちゃいけないように見えるかもしれませんがそんなことはありません。
ご指摘の所は左手は1度、5度、8度を弾き、その上まで音が続いている所は
右手でつないで弾くと大丈夫です。
その間、メロディーが伸びている間はペダルで音を引っ張ります。
この、左、右の使い分けの例は46ページの浜辺の歌、49ページのしおさいの詩、52ページの峠の我が家、などの演奏例にも書いてありますので、参考にしてみてください。
コード奏法では、とにかくガチガチに規則にとらわれずに、右手、左手、自由に弾きやすいように工夫しながら弾くのがGoodです!


他の方からもペダルや左手右手の使い分けに関するご質問をいくつも頂いています。
また追って、他のご質問をご紹介する中でそのあたりのお話もしていきたいと思います。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 仕事始めの週もあっという間に過ぎ、11日からは日常業務でまたまた忙しい毎日に突入ですね。私はと言うと、そんな中、1月13日の講演が控えてます。(このコラムは1月9日に書いています)
 熊本市の大谷楽器上通り本店5Fホールで、あの本「お父さんのためのピアノ教室」の解説講座をすることになってるんです。なんでも聴講者のほとんどはピアノ教室の先生だとか!先生方を前にピアノの話をするなんてめっちゃ緊張しますよね〜!
 一応話の内容を考えて簡単なレジメを作ってみたんですが、2時間という長いような短いような時間、どんな展開になるのか全く予想もつきません。実演もあるし…。ライブハウスで弾くのと、また勝手が違いますよね。
 まあ、13日が終わってから皆様にご報告できそうでしたら次回のコラムにでも書いてみるかもしれません。(コラムに書けるかどうか全く予測もつきませんが…)
 お近くにお住まいで1月13日(木)午前10時〜12時にお時間が取れる方がおられたらどうぞのぞきに来てみてください。(一般の方入場可。但し有料1,050円だそうです。)
−an 弾手−


第125回 講演会(ピアノセミナー)顛末記 [2005.1.18]
 いよいよその日の朝がやって来ました。
「えーっと忘れ物ないように、と。自分の本と、話の進行を書いたペーパーと、参考資料の楽譜が1,2,3…と、楽譜をはさむクリップと、えーっとこれでよかったかな。」
 大谷楽器から頼まれた「お父さんのためのピアノ教室・体験的コード奏法超入門」解説講座の朝。ピアノ教室の講師の先生方と一般入場者を前に2時間、コード奏法の話をする日です。でもこのところの寒さでちょっと風邪気味…。鼻は詰まるし、喉は痛いし。話してる途中で鼻をかみたくなったらどうしよう…。ステージの上で皆が見ている前で鼻かむのかなぁ。う〜む。いざという時のためにティッシュをポケットに入れとかなくちゃ。あれやこれやと雑念が渦巻く中、のど飴を一個くわえて、いざ会場へ!

 楽器店は10時開店なのでこの時間はまだ表のシャッターが閉まっています。裏口から入ってエレベータで会場の5階へ向います。
 会場に入るとパイプイスがずらっと並んで、奥にステージ。ピアノとホワイトボードとマイク。あれ、演台がない。資料見ながらしゃべるから演台はいるぞ。それにピアノは向って右にないとピアノと演台の間の行き来がしにくいなあ(バンド演奏するわけじゃないんだからピアノを左に置くことないだろ)。係りの人を呼んでセッティングの変更を頼みます。それからちょっとピアノの音を出してみます。うん、鍵盤の重さも普通だし音もはっきりしていて弾きやすそうです。

 だんだん時間が迫るにつれてぽつぽつお客さんが入ってきます。若い女性が多い。どうもピアノの先生らしい。その中に混じって年配の女性で見覚えのある顔を発見!
「ひょっとして○○さんではないですか?」
「ああ、そうです!お久しぶりです!実は娘が来るつもりだったらしいんですが急に来れなくなったようで。けさ9時過ぎに突然電話があってここに行ってくれって言うもんだから…」って。知り合いの女性のお母さんでした。

 予定の時間になりました。会場は若い女性が8割くらい?あとは年配の女性やお父さん?なにせ平日の午前中のこと、仕事がおありの方はなかなか難しい時間帯ですよね。
 簡単な紹介を受けていよいよ登壇!さて、どんな調子で話し始めるか、ムズカシイ!まずは無難にご来場のお礼と主催者へのお礼でスタート。聴いてる人のほとんどがピアノの先生なので、とにかく素人おじさんの趣味のピアノの話ってことに徹しよう。専門家の世界に足を踏み入れたら勝ち目ないもんね(別に勝ち負けの話じゃないんだけど…)。
 自分のピアノ歴の簡単な紹介と本出版のいきさつを披露。それからコード奏法がいかに気楽で楽しいかの話。
 つまり、・楽に弾ける・鼻唄で弾ける・暗譜が楽・初見が楽・耳コピーが出来るようになる(かも)・アドリブが出来るようになる(かも)・等々…。
 そして、コード奏法の三原則 T・S・Kの話。
 これをホワイトボードに書いて解説。
 T→テキトーに  S→スキな様に  K→カッコよく
 ここでどっと笑いが来ました!!やったぁ〜!これでリラックスモードに入れるかな!
 そのあとコード奏法によるトロイメライの実演。まず、あらかじめお願いしてあったピアノの先生に原曲の楽譜の通りに弾いてもらいます。続いて私がリードシートによるコード奏法のトロイメライの演奏。出だしでいきなりトチッたけど皆さん笑ってくれていい雰囲気!なんとか予定のところまで弾けてホッとしました。
 続いては「小さな日記」を使ってリードシートでコードからだんだんソロピアノになっていく過程を実演。途中、ライブバーでも一度もやったことがない弾き語りをチラッと。(弾き語りって家でも練習したことないし、ホントにぶっつけ本番、本邦初公開でした!)
 ソロピアノの実演には「飲み屋で弾く時の雰囲気で」という注釈付。私の演奏はほとんどピアノバーモードなので、昼間、それもピアノの先生なんかを前にして弾くとちょっと場違いな感じなんですよね。ところがこの「飲み屋で弾く時の雰囲気で」という注釈が意外に受けてこれを言うたびに会場がどっと沸きます。なぜ受けるのかさっぱり分からないけど、まあ、受けるんだから理屈は別にして嬉しいもんです。
 そのあとは一応ダイアトニックコードの話とか、少しお堅い理論の講義。

 おっと、時間を見るともう11時45分だ。最後にもう一度さっきのピアノの先生の演奏で「誰もいない海」をアレンジ譜の通りに弾いてもらいます。続いて私が同じ曲でメロディーとコードだけパクッた自分流コード奏法を実演して終わりッ!

 質問タイムでは一般入場の方から熱心なご質問をいただきました。
 その中のお一人…
 「質問というより感想なんですが…。やっぱり最後は自分の感性の問題なんでしょうか?」
 私、一瞬の間の後
 「はい」って言ったらまたまたどっと受けちゃった!その時つい言いそびれたんですが本の7ページや83ページに書いているようにコード奏法って自分が自分なりにその時の技術や感性の範囲で楽しめば充分楽しめるんですよ。そしてだんだん技術が向上してきたら同じ曲でもだんだんバージョンアップしていけばいいんですよね。それがコード奏法の魅力なんです、って、その時言っておけばよかったと、今になって反省しています。

 で、終わって資料を片付けていたら一人の女性が
「この本にサインしていただけませんか?」って!
「はい、いいですよ!」とサインしていたら、私も、私も、と列が出来て!
時ならぬサイン会になっちゃったです。

 始めはとても緊張した講演会でしたが、終わってみたら、楽しかった!という思い。
当日ご来場の皆様、私をすっかり楽しませていただいてありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう!!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 突然ですが、鹿の肉、食べたことありますか?
この前、初体験しました。仕事先の居酒屋さんのスタッフミーティングでの会食。
「今日は、鹿の肉が入ったよ」と言われて。
 凍っている肉をそのままスライスして、生姜醤油で。深紅の色といい、サクッとした
食感といい、クセのない味といい、昔食べていた鯨の刺身そっくり。
 これから春にかけてのイベント企画を議論しながらビール、焼酎で盛り上がりまし
た。鹿のようにしなやかに、店の業績もアップすればいいんですが…。
−an 弾手−


第126回 Q&Aコーナー「ペダルの使い方は?」 [2005.1.25]
 さて、今回は読者の皆様からのご質問をご紹介しましょう。
私の本「お父さんのためのピアノ教室」を読まれた複数の読者の方からのご質問の中に、共通したテーマがあることが分かりました。ペダルの話です。確かに、初心者の方のためにはペダルのことも丁寧に書いておかないといけなかったかもしれません。しかし、初めてピアノに触れる方のための導入を丁寧に書こうとすると、それだけで本のかなりの部分を費やしてしまい、本来のテーマであるコード奏法の話が中途半端になってしまいますので、今回の本では割り切って触れなかった話も沢山あります。
 まあ、その辺は別のテーマの本を見ていただくか、又は私宛にメールを頂けば私に分かる範囲のお答えはしたいと思っています。
今回ご紹介するご質問も、そんなペダルの話です。


an弾手 様

 初めまして、GAOSHAN(53歳)と申します。
an弾手様の教本を買って、コード奏法を始めたところです。家の邪魔者としてピアノがリビングに鎮座して邪魔で仕方なかったのですが、2年前に一念発起して、独学でピアノを練習しはじめました。
 私の目標はポップスの弾き語りをすることでして、この2年間で数曲ひっかかりながら弾けるようにはなりましたが、ご想像の如く、覚えても直ぐに忘れて弾けなくなる状況は教本に書いてあるとおりです。
 それでも、全くピアノなど弾いたことなく、楽譜も読めず、の状態でしたので自分なりにはよく弾けるようになったかなとは思いますが、弾き語りには遠く及ばず、壁にぶつかってしまいました。

 前置きが長くなりました。お聞きしたいのはペダルの使い方です。
教本の浜辺の歌や小椋圭の歌の最終楽章にもありますが、楽譜をみると左手のアルペジオから右手のアルペジオに移るようになっていて、同時に右手のコードは押さえたまま(延ばすよう)になっているようなときにペダルを踏むのかと思ったりしていますが、それで正しいのでしょうか?
 また、踏むタイミング、離すタイミングのコツを教えていただきたくお願いします。


 はい。分かりました。右手で弾いたコードの音を延ばしながら更に右手でアルペジオなどを弾いていくところではペダルを使います。ペダルを踏んでいる間は鍵盤から手を離しても弾いた音が延びていますからその間にまた別の音を弾くことが出来ますよね。(当然ですが)
こうしていくつもの音やフレーズを重ねていくことが可能です。

 演奏例の楽譜であえて「右手」と書いているところは、右手が暇な時はなるべく右手に頑張ってもらって左手に楽をさせようという魂胆があります。
左手はなるべく基本のコードのポジションを保ったまま演奏できるように工夫しています。そうすると左手はほとんど気にせず(目視せず)リードシートの初見でも楽に演奏できるからです。もしかすると専門的にはもっと違う弾き方があるのかもしれませんが、私の本では一貫して左手に楽をさせる方法を紹介しています。

 次に、ペダルを踏むタイミングですが、ペダルは、踏む、というより瞬間的に離す!という感覚を意識します。音が延びている所だけ踏む、ということではありません。基本的にはスタッカートで弾くような場合以外は一般的には常時踏んでいるのがホームポジションと考えて結構です。そして、コードの変わり目(新しいコードの音を弾いた瞬間)に瞬間的に(ニュアンス的には微妙に遅れる感じで)パッと離してすぐまた踏みます。(これを、ペダルを踏みかえる、と言います)
足の甲で鍵盤の裏側をポンッとたたく様なイメージです。

 コードの変わり目で踏みかえる理由は、違うコードの音が混じって音が汚くなるのを防ぐためです。但し、同じコードがずっと続くような場合にずっと踏み続けていると音がグワァーンと濁ってきますから、適当に踏み変えて音をクリアにします。そのタイミングは弾きながら耳で聞いて自分で判断します。
一般的には2〜3小節以上も踏み変えずに引っ張っているとだんだん音が汚くなるようです。(曲想によってはもっとこまめに踏み変える必要がある場合もあります)

 というようなことで、何となくお分かりになりましたか?
またやってみられて何か疑問が湧きましたらいつでもメールくださいね!
ご質問、ありがとうございました。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 寒いです。まあ、この前大寒過ぎたばっかりだし。
九州以外の方はよく「熊本」と言うと南国で暖かいと思われていることが多いようですが、はっきり言って「寒い!」です。
 我が家の狭い庭もしっかり「冬」してます。私が寒さにかまけて手入れを怠っているのが原因なのですが、かなり悲惨な風景。
 でも、よく見ると木々の梢はもうこっそりと春の準備をしてるんですね。私も早く寒さのスキを見つけて冬枯れの名残りを片付けておかなくては。
−an 弾手−


第127回 Q&Aコーナー「コードの押さえ方?」 [2005.2.1]
 先週に引き続き読者の方からのご質問です。

an弾手 さま
 質問は3回目となります、いつも手ほどき戴き有難う御座います。昨年12月渋谷のヤマハで購入した貴書(お父さんのためのピアノ教室)をせっせと理解しつつ、連日電子ピアノに向かいヘッドホーンをつけて楽しみながら着実に前進しつつあります。
 38〜39頁”富士山”までは順調にきました。42〜43頁”故郷”に来て、セブンス・コードが多く入ってきて、右手でコードを、左手でルートを弾く両手伴奏のスタイルをとる場合、疑問がわいてきました。
 4つの音から3つないし2つの音を選ぶ、または1つないし2つの音を落とす(省略する)のは、それらの中に何らかの優先順位があるのか迷い始めました。併読している伴奏法の本による”省略可能な音”の4音から選択される3音と、貴書43頁の3音が異なっていることです。
 今のところ判明したことは、貴書の場合、隣り合った(またはすぐ上下の)音を選んでいないことです。音感による選択でしょうか?
両者の相違を下記してみました。
  D7 Gmaj7 Em7 E7 Am7
   ↓  ↓  ↓  ↓  ↓
貴書 CF♯A F♯BD EG DG♯B EAC
他書 DF♯C(A) GBF♯(D) EGD(B) EG♯D(B) ACG(E)
  ( ):省略可能な音
よろしくお願いします。草々、松尾
 なるほど。よく勉強されてますね!私の本の演奏例の二段譜をただ弾くだけじゃなくてそこで使っているコードの構成音を他書も参考にしながら分析していらっしゃる!すばらしいです。私があの本をこんな風に使ってほしい、と思っていた、その通りにお使いのようで嬉しい限りです。

 では、本題に入りましょう。
松尾さんがお使いの「他書」がどんなものか分かりませんが例示されているコードの構成音はまさにその通りで、基本形を書いてあると思います。( )で表示されている省略可能な音はそれぞれのコードの5度の音です。セブンスコードの1度、3度、5度、7度の音のうち、まず5度は最初に省略可能です。次に1度(ルート)も左手で弾いているので省略可能です。
 3度はそのコードがメジャーかマイナーかを決定する音(特徴音)なので普通は省略しません。7度は省略するとそもそもセブンスコードでなくなるので普通は省略しません。
 つまり省略可能な音とは、それがなくてもコードの響きにあまり影響がない音、省略しない音とは、それがなくなるとそのコードの響きの特徴がなくなる音のことです。
では、私の本の43ページ「故郷」の演奏例ではどうなっているか見てみましょう。

松尾さんがおっしゃっているのはの部分のことだと思います。

(1) D7 A→メロディー(5度)
    F♯→3度
    C→7度(セブンス)
D7の特徴音である3度と7度が入ってますね。5度はメロディーですのでこれを省略するわけにはいきませんね(笑)

(2) Gmaj7 D→メロディー(5度)
    B→3度
    F♯→7度(メジャーセブンス)
これも同じですね。(セブンスとメジャーセブンスの違いだけ)

(3) Em7 G→メロディー(3度)
    E→1度
ここはセブンスコードなのでコード上は本来はEではなくDにするべきなのですがあえてEにしたのは前後の音の動きとの関係です。この後E7という、この曲のコード進行上非常に特徴的な響きのするコードが出てきます。そこでは是非セブンスの音であるDを使いたいのです。その前で先にDを使ってしまうとDの音が連続してしまってE7のハッとするような意外性が少し薄められてしまいそうです。それとここの前後のG→Gmaj7→Em7→E7と進行する時の右手の最低音の動きを見てください。G→F♯→E→Dと綺麗に半音、叉は1音ずつ下がってるでしょ。このように内声部の音や最低音が1音や半音ずつ順次動いていくのはとても耳に心地よくて、よく使われるアレンジテクニックのひとつです。そういった効果を出すためにもここではあえてDの音を使っていません。

(4) E7 B→メロディー(5度)
    G♯→3度
    D→7度(セブンス)
ここも構成音としては上に書いた(1)(2)と同じ構成です。しかしコードEのマイナーからメジャーに変化するG♯の響きがなんとも言えずオシャレですね。

(5) Am7 C→メロディー(3度)
    A→1度
    E→5度
ここではメロディーでない5度が入っています。5度は省略可能ということですが省略しなければいけないということではもちろんありません。全体の音のバランスで判断します。それとセブンスコードなのにセブンスの音(G)を使ってませんね。ここは判断に迷うところですがこの前後のE7→Am7→D7という進行をAmにセブンスを入れた場合と入れない場合で何回も弾き比べてみてください。全部に7が入ると少し重ったい感じがしませんか?
ここはあえてE7の意外性のある響きを際立たせる意味で素直なAmの音にしておき、次のD7→Gというドミナントモーションにつないでみました。(まあ、このあたりは好みの問題でもありますが)

 という訳で、ここで気付いていただきたいのは、コードというのはそれ単体ではあまり意味がなく、曲の中でコード進行という前後の関係の中で働きや響きの意味や押さえ方が変わってくるということです。内声部での音の動きも考える必要があります。コードフォーム集などは便利ですが、それはあくまでも原則的なルールであって、曲の中で使っていく時は前後の関係を考えながら音の使い方を変えていかないといけないと言うことです。

…と言うととても難しそうですが、最後は自分の耳で聴いて心地よいか、カッコいいか、で判断すればいいんです。どういう風に弾こうが逮捕されることはありませんから心配いりません(笑)。だから同じリードシートでも100人が弾いたら100通りの演奏が出来てしまう!楽しいと思いませんか!

松尾さん、有意義なご質問、ありがとうございました!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 今日(2月1日)、熊本に真冬と春がいっぺんにやって来ました。
朝起きて庭を見たら真っ白!さすがに熊本市内で雪が積もることは珍しいのですが、今日はその珍しい積雪です。道路は車が走れない状態ではなかったですが、今(午後2時20分)、窓の外には白いものが激しく舞っています。今夜の状況次第では明日の朝が心配。
 で、春のほうですね。今日から熊本市では恒例の「春の植木市」が開幕しました。3月10日までのロングランで小さな園芸物から大きな庭木までが一堂に並びます。この植木市が終わりに近づく頃は、いつの間にか名実共に「春」がやって来るんです。

 あと、ひと月ちょっとだ…。
−an 弾手−


第128回 えっ、an弾手が全国ラジオ出演? [2005.2.8]
 この前の夜、帰宅して玄関に入ったら電話が鳴っています。あわてて靴を脱いで電話器に走ります。受話器をとるときれいな女性の声が聞こえました。
「○○様でいらっしゃいますか?」
「はい、そうですが…」
「私、JAPAN FM NETWORKの○○と申します。」
あっ、来たっ、と思いました!
いえ、いま流行りのナントカ詐欺じゃないですよ。実は数日前にドレミ楽譜出版社の編集長からメールをもらっていたんです。

 曰く
『〜JAPAN FM NETWORKというFMラジオ局の人から、あの本「お父さんのためのピアノ教室」を番組で紹介したいので話を聞きたいと電話がありました。そちらの連絡先を伝えておきましたので電話があるかもしれません。よろしくお願いいたします。〜』

ん?JAPAN FM NETWORK?それって何だ?
早速ネットで調べてみました。どうやら全国の民間FMラジオ局が加盟している組織で、全国向けの番組を制作して各FM局に配信している所らしい。
…ってことは、…もしかして、…あの本が全国の電波で紹介される?…スゴッ!

編集長のメールは続きます。
『〜著者は熊本在住ですけど、と言いましたらラジオですから構いませんということでした。電話インタビューかもしれません。〜』

ふ〜む。電話インタビューか…。と、ここまで読んで、はたとある考えが浮かびました。
そうか!そう言えば2月8日、9日に東京に行く予定だったっけ!だったら東京でのスケジュールの合間にそのスタジオを訪問すれば、電話じゃなくて直接話が出来るんじゃ?ひょっとして生出演!
う〜ん、でも向こうの都合もあるだろうし(だいたい、どんな番組なのかも分かってない!)、そんなにうまくタイミングが合うとは思えないよ。まあ、しかしダメもとで相談してみる価値はあるかなぁ…
なんて、ぐるぐる思いを巡らせるうちに数日が過ぎていました。

 それが今、受話器の向こうから聞こえてくるきれいなお姉さんの声が、まさにそのJAPAN FM NETWORKなのであります!
「電話インタビューをさせていただいてよろしいでしょうか?」
私は内心ドキドキしながら、しかし声は平静を装いながら言いました。
「実は2月8日、9日、上京する予定です。もしそちらのご都合がよろしければお寄りすることも出来ますが。」
「ああ、そうですか。それではパーソナリティーの○○さんと相談してみましょう。」
 電話の様子では、まず、生出演ではなさそう。木曜日早朝の番組らしい。熊本ではFM中九州でのON AIRになるらしい。スタジオは半蔵門のTOKYO FMらしい。
「8日又は9日の線でスケジュール調整してみますが、出演していただけますでしょうか?」
「ええ、はい、よろしくお願いいたします。」(!!!)
「では、詳細決まり次第そちらのPCメールの方に送りますね。」
うんっ、TOKYO FMでのスタジオ収録が実現しそうな雲行きっ!

 今回の上京の目的は別に2件あるのですが、それに加えてなんだかすごいタイミングで降って湧いたような話です。
 このコラムがアップされる2月8日、私は東京にいます。ただ、TOKYO FMのスタジオ出演がホントに実現するかどうか、この原稿を書いている今日(6日)はまだ分かりません。その顛末は次回2月15日アップの原稿で明らかになるでしょう!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 突然ですが、トランポリンってご存知ですよね。皆さん、どんなイメージをお持ちですか?どっちかと言うと子供の遊びみたいで、単独のスポーツとしては影が薄いような…。
 私も少し前まではそんな印象でした。でも最近、子どもトランポリンフェスタというイベントのお手伝いをしてから認識が変わりました。これって素晴らしいスポーツですね!特に子どもの運動感覚や積極性を育てるにはうってつけです(2〜3歳からでも充分出来る)。でもこれがちゃんとできる設備の整った施設は極端に少なく、指導員も不足しているらしいです。
 流行りのフィットネスクラブなんかでかっこいいインストラクターが指導してくれると一般の認識も変わるんでしょうけどね。
 ちなみにトランポリンはオリンピックの種目にもなっています。
−an 弾手−


第129回 FMラジオ出演初体験! [2005.2.15]
 「2月9日午前10時、TOKYO FMのJFNスタジオまでおいで下さい。なおスタジオにキーボードが用意できませんのでコード奏法の説明が出来るような音の資料(CD、MD等)があればお持ち下さい。」
東京出張の前日、こんなメールが入りました。

 全国ネットのFM番組で私の本「お父さんのためのピアノ教室」が紹介される!という降って沸いたような話、いよいよ本当になりそうです。しかも偶然に私の東京出張とぶつかって、電話インタビューのはずが急遽スタジオ出演(!)ということになってしまいました。…しかし、です。東京行きの前の日になって「CDかMDをお持ち下さい」と言われても。そんなに急に用意できないよ〜。キーボード担いで東京まで行くわけにもいかないし。残念だなぁ、せっかくの機会なのに…。
 でも、こんな時は
「大丈夫!まだ自分では気が付いていないけど、絶対どこかにうまい方法があるハズ!」
と開き直って明るい未来(大げさ?)をイメージするに限ります。
だって「どんな時でも方法は100万通りある!」んだから。
 ほら、すぐに思いつきました!
 「そうだ、ドレミ楽譜の編集長に相談してみよう。あそこなら貸し出せるキーボードくらいあるだろう。」
 すぐドレミ楽譜に電話します。ありました!
 「古いやつですけど、お貸し出来るのがありますよ。」
 今度はJFNラジオ制作部のディレクターに電話です。
 「ドレミ楽譜さんからキーボード借りれそうです。取りに行ってもらっていいですか?」
 よしと。これで段取りOKだ。

 当日、午前9時30分。地下鉄半蔵門駅から徒歩5分。TOKYO FMは皇居と道を挟んだガラス張りのモダンで大きなビルでした。受付で名前を書きます。「用件」という欄があります。一瞬迷って「収録」と書いたけどよかったかな。入館証をもらってエレベータで7階に上がりディレクターの名前を告げると、奥から先日来の声の主が出てこられました。若い女性です。
 「この前から電話で失礼しました!」と挨拶を交わし、勧められてロビーのテーブルに着きます。やがてパーソナリティーの蒲田さんがやって来て3人でしばし雑談。
 蒲田さんは40歳前後(?)くらいの男性。私の「お父さんのためのピアノ教室」を去年の12月にたまたま書店で見て購入。小さい時にちょっとバイエルをやったくらいだったそうですが、コードでピアノが弾けるなんて文字通り「目からウロコ!」で、すっかりコード奏法にのめりこんでしまったとか。今、家に帰ってポロポロッと音を出すのが楽しくてたまらないらしい。今回の放送企画もそんな蒲田さんの思い入れがあるみたいです。

 そんなこんな話をしてから「じゃ始めましょうか。」と、ごく自然に誘われてスタジオに入ります。ミキサー室を通り、その奥のガラス窓の付いたスタジオへ。テーブルの上にドレミ楽譜から借りてきてもらったキーボードが乗っています。
「このヘッドホンを付けてここに掛けて下さい。」と言われ、パーソナリティの蒲田さんとテーブルを挟んでスタンバイ。ガラスの向こうのディレクターの声がヘッドホンから聞こえてきます。
「ではよろしいですか。」
私は何となくマイクの位置が気になって
「ここで普通に喋ればいいんですか?」と聞いてしまいました。どうも普段使うマイクのように口を近づけて喋らなくてもいいらしい。
「じゃいきま〜す。」というディレクターの声を合図に蒲田さんが喋り始めます。

「大人になってから新しく習い事を始める方が増えています。その中でも、ピアノは、小さい頃からあこがれていたり、バーやクラブで格好よく弾く姿を見て弾いてみたいなぁ…と思う方も多いのではないでしょうか。実は、私もピアノを始めました!私が始めるに当たり、手にしたのが「お父さんのためのピアノ教室〜体験的コード奏法超入門」という本です。今日のグローバルアイズの後半は、この「お父さんのためのピアノ教室〜体験的コード奏法超入門」の著者、an弾手さんにお話を伺いたいと思います。〜」

その後、蒲田さんから色々質問されて私が答えていきます。
「なるほど。じゃ、コードってどんなものか少し教えていただけますか?」
と振られ、いよいよキーボードの出番です。
「え〜っと、コードって和音のことですね。ほら、ド、ミ、ソの音を一緒に弾くとこんな音がしますよね。」
って言いながらキーボードを押さえます。
「それで、この真ん中の音を半音下げると、ほら、なんか物悲しい響きになるでしょ。」
なんて言いながらやってみます。
 で、私の出番のコーナー、実は5分位らしい!だから詳しくコードの解説なんかしている時間は、ホントはないんです。後で編集するらしいので収録は多少長い時間だったけど、何となく中途半端な説明に終わっちゃったかな。
 その後、蒲田さんがご自分の練習の成果を披露!
「それでは富士山を弾いてみますね。」と弾き始められたら、これがなかなか!所々引っ掛かりながらも、とても1ヶ月ちょっととは思えない上達ぶりでした。

 さて、実際はどんな風に編集されたか、楽しみというか、怖いというか。
しかしながら私のFMラジオ出演初体験!
ディレクターとパーソナリティーお二人のごく自然でリラックスした雰囲気作りのお陰で、あまり緊張せずに収録を終えることが出来ました。ありがとうございました!

 放送予定を書いておきますね〜。ON AIR以前にこのページをご覧になられた方、気が向いたら聴いてみてください。早朝の時間帯でご迷惑をかけますが…。

放送日:2月17日(木)
番組タイトル:Good morning! THAT'S WAKEMAN SHOW(ウェークマンショー)
        AM5:00〜7:00の朝生ワイド番組
コーナー名:グローバル・アイズ
コーナー放送時間:AM6:15頃
ネット局:FM青森、FM岩手、FM秋田、FM山形、FM福島、FM群馬、FM栃木、FM新潟、FM長野、FM富山、FM石川、FM福井、FM岐阜、FM三重、FM滋賀、FM山陰、FM静岡、FM神戸、FM岡山、FM山口、FM香川、FM徳島、FM高知、FM長崎、FM中九州、FM大分、FM宮崎、FM鹿児島、FM沖縄
(TOKYO FMは、AM6:00からほかの番組になりグローバルアイズのコーナーはないそうです。)
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 先日の東京出張。上に書いたTOKYO FMでのスタジオ収録を含め、いくつかの訪問先をバタバタと駆け回ってきました。そんな移動の合間に、紀伊国屋新宿本店の楽譜売り場をちょっと覗いてみました。私の本が東京でどんな風に陳列されてるか気になってですね(笑)
 おおっ、あったあった!ちゃんと平積みしてある!冬のソナタ・ピアノソロとハウルの動く城・ピアノソロの楽譜に並んで、我が「お父さんのためのピアノ教室」が燦然と輝いているではあ〜りませんか!こりゃ証拠写真を撮っとかなくちゃ!
 しかし、何と言って許可をもらったらいいんだ?レジのあたりを見るとお客さんが列をなして店員さんも忙しそう。そんな所に行って「実は私、こういうもので…」なんて説明するの?周りのお客さんの視線を一斉に浴びるのかなあ。恥ずかしいなあ…。でも、今度いつ東京に来るか分からないし、今撮らなくちゃもう二度とこの陳列を撮るチャンスは巡って来ないに決まってる。何とか勇気を振り絞ってレジの一番端っこの店員さんに小声で声をかけました。
「…実は、向こうの方に陳列してある本の著者なんですが、写真を撮らせてもらっていいでしょうか?」
店員さんはけげんそうな顔をしながら、一応、奥の偉そうな人のところに相談に行きます。
戻ってきました。
「申し訳ありませんが店内での撮影はお断りしておりますので。」
ああ、予想していた返事だ。でもここで引き下がったらせっかく思い切って声を掛けた甲斐がない。このしつこい客は更に粘ります!その店員さん、3回くらい私と上司の間を行ったり来たりしたかな。
…やっと許可が出ました!冬ソナ、ハウルと並んだ記念すべきシーンをデジカメでしっかりGet!
 店員さん、すみませんでした!お忙しい時間に。そして社内規定を超えて特例で対応していただいた上司の方、ありがとうございました!
−an 弾手−

第130回 Q&Aコーナー
「コード進行を覚えて何の意味があるの?」
[2005.2.22]
 今週も本の読者の方からのご質問を取り上げてみましょう。
実は思いもしなかったご質問で、私にとって「目からウロコ!」でした。
でも確かに言われてみれば疑問に思われるのももっともだと思います。
では、そのご質問です。
an弾手 さま
あなたのHP見て共感し「コード奏法超入門」買いました。
それでひとつだけ疑問がわいてきました。お助けください。

28及び29ページにあるコード進行の件ですが、 いったいこのコードの進行と曲の演奏とどう関係があるのかわかりません。
たとえば C→Am→Dm→G7 とありますが、これを覚えて何の意味があるのでしょうか?
たとえこれを覚えても、ひとつの曲たとえば「富士山」ですが最初は同じでも次の小節は違っています。
どんな曲も上のようなコード進行でなく、あらゆるコードが順番をかえて、現れてきます。

 それで教えて欲しいです。コード進行とある曲のコードの進行とはまるで違います。そこに私頭が混乱するのです。

 現段階の私の考えではコード進行よりも一つ一つのコードを覚えることのほうが大事だと思えます。

どうか私の苦悩を解いてください。  鈴木

 本のご購入、ならびに早々のご質問、ありがとうございます。
ご質問の件、お気持ちよく分かります。

 まずコード進行ということについて考えてみましょう。
本の14ページに書いていますように、コードはそれ単体ではあまり意味がありません。
コードはコード進行という形で意図を持って並べられた時に、初めて生命が吹き込まれるのです。色々な曲で色々なコード進行が出てきますが、これらは決してランダムに出てくるのではなく、必ず一定の法則があります。そんな法則をパターン化したのが循環コードと呼ばれるコード進行でC→Am→Dm→G7(1→6→2→5)はその代表的なものです。
 これをコード進行だけアルペジオにして繰り返し弾いてみると、どうすればコードとコードをスムーズにつないで弾いていけるか、とか、コード進行の響きのつながりとかが感覚的に分かってくるようになります。
 このコード進行の構造を理解するの便利なのが25ページに書いている度数表記です。 この度数の意味が分かれば28,29ページの沢山のダイアトニックコードと進行例の一つである1→6→2→5のパターンもたった一つの理屈で全部自分で作ることが出来るのです。
 もちろん実際の曲では1→6→2→5以外のコード進行も沢山出てきますがそれはその都度覚えればいいことです。(例として本の75ページにその他の循環コードのいくつかを載せています。) そして、それもただ丸暗記するのではなくてこの度数に置き換えて考えてみるとある進行のパターンになっていることが分かります。そして、色んな曲を弾いていくうちに「このコードの次にはこのコードがよく来るなあ。」とか「このキーの時には大体これとこれのコードが繰り返し出てくるなあ。」とか気が付くようになってきます。
 そんなことを繰り返しているうちにある曲であるコードが出てきたら、その先はどんなコードになっていくかが譜面を見なくても感覚的に予測できるようになります。そうなると演奏がものすごく楽になりますし、自然とイントロやエンディングを自分で作ったりアドリブを弾いたりすることができるようになります。

 もちろん一つ一つのコードを覚えるのは重要です。
ただ、よくあるコードフォーム集などを見ても種類が沢山ありすぎて頭が混乱しませんか。
それよりも一つ一つの曲を弾きながら、そこに出てくるコードをその都度覚えていった方が現実的です。それにコードはその成り立ち、原理を理解すればいちいち丸暗記しなくても、その都度自分で作れます。
 コードの原理については本の10,11ページに簡単に書いていますが、たったそれだけ理解するだけで28,29ページに出てくる沢山のコードが理屈上は全て自分で作ることが出来るようになります。
 あとは74ページに書いているaugやdim、sus4、シックス(6)を加えればほとんどのポピュラー曲に出てくるコードをカバーできます。
(ジャズでよく使うテンションコードはまた別ですが…)

 なんだか理屈っぽい話になってしまってすみません。ますます頭が混乱したかもしれませんね。
 まあ、ひと言で言えばコードは単体でひとつずつ覚えるより曲の中でその都度覚える方が現実的ですよ、ってことかな。それと、コードのつながりの響きのイメージ(コード進行のイメージ)を意識して練習するといいですよ、ってことかな。

鈴木さん、ご質問ありがとうございました!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 今朝は氷点下3℃という真冬並の寒さで震えてましたが、日中はポカポカとちょっぴ
り春らしい日差しになってきました!
(早く春にならないかなぁ…)
 ところで、本日(2月22日)、熊本の地元新聞(熊本日日新聞・夕刊)に私の演奏中
の写真が載りました!大人のピアノブームを取り上げた記事で、楽器店のコメントや
ピアノ教室の先生、生徒さんのインタビューと合わせて、私のピアノ体験紹介や拙著
「お父さんのためのピアノ教室」の紹介が載ってます。
 カラーでかなり大きなスペース!an弾手の顔も本名もバレバレ(笑)

 新聞社の許可をもらって画像をアップしときますね〜。

−an 弾手−
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