第131回 Q&Aコーナー
「間違った音を弾いてしまった時どうごまかすか?」
[2005.3.1]
 今回のQ&Aは随分前に頂いていたご質問です。ここに取り上げるのが大変遅くなってしまって申し訳ありません。

an 様

こんばんは
新潟県のUKです。

さて
ちょっと思ったのですが
間違った音を弾いてしまったとき
どうごまかすか?
いい例が思いつきませんが・・・
ある決まった曲を弾いていて間違った場合と
アドリブで不協和音を思い切り叩いてしまった場合とでは
どうなるか変わってくるかもしれませんが
なにか経験的にいえることがありますでしょうか?


 間違った音を弾いてしまった時にどうごまかすか、ですね。

 決まった曲を弾いている時…
確かに間違ったことはすぐバレそうですね。仕方ないのでダメージを最小限にすることにしましょう。
 間違った!と思った瞬間から何分の一秒で立ち直れるか(開き直れるか)が勝負です。間違って弾いた音を自分でも「これは経過音だ!俺は間違っていない!」と思い込みましょう!その間違った音(いえ、意図して弾いた経過音!)から素早く半音ずつ上がり(または下がり)ながら正しい音にもっていく!運が良ければカッコいいアレンジに聴こえるかも、です。
 その時、1拍、2拍、すでに過ぎていれば、最初の正しい音に戻るんではなくて、すでに進んでいるその先の音にもって行きましょう。
すぐに行きにくければ、しばらくアドリブで遊んで、タイミングを見て次のフレーズの切れ目から曲に戻るという手もありますね。
 これをほとんど無意識に体が反応するようにしないといけないので慣れが必要でしょうが、考え方としてはそういうことでいいと思います。最悪なのは、止まって弾き直すことです。それやるとダメージが決定的になりますから。要するに、止まらない、テンポを崩さない、涼しい顔で弾き続ける。自分でも俺は正しいって信じて弾き続けるってとこでしょうか(笑)

 アドリブの途中だったら簡単じゃないですか。
瞬間的な経過音だったら、不協和音もすこしもおかしくありません。もっと開き直れば、ついでにもっと不協和音を何発か続けるっていう手もあり(?)。なかなか前衛的なアドリブになるかも(笑)。
 げん骨で鍵盤をたたく、なんていうプロもいるくらいですから。あれなんて、まさに不協和音の連続でしょ。アドリブはそのくらいのおおらかな気持ちで、未知の音との出会いを楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

 で、その、止まらないための練習方法ですが、日頃から、間違っても決して止まらない、というルールを自分で作って弾くことです。部分的に集中して練習する時はもちろん止まりながらそこだけ繰り返して弾くことになるでしょうが、最初から、止まると決めてないところでは決して止まらない。全体を通して練習する時は、もちろん何があっても止まらない、というのを意識して練習しておくと、いざという時も体が反応してくれるように、だんだんなってくると思います。

 って言いながら、おまえどこまで出来るの、といわれるとあんまり自信ないですけど(汗)
UKさん、楽しいご質問ありがとうございました。
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 言い古された言葉ですが、2月は逃げるって言いますよね。
今日からもう3月です。…う〜ん、ヤバイ(何が?)。
どんどん歳とるぞ〜。
 先日テレビを見てたら「アンチエイジング」ということでお肌を若く保つためのいろんな処方が巷で流行ってるって話題をやってました。薬(?)飲んだり電気掛けたり。これ(不老長寿)って古くから人間の永遠のテーマですよね。さて、どうやったら加齢に抵抗出来るのか?昔の王様はお金と権力にまかせて頑張ったみたいだけど、私なんかどうしましょ。精神年齢だけは「アンチエイジング」するぞ〜、っと強がり言ってみますか。

 って、単に未熟なだけじゃしょうがないか…。
−an 弾手−


第132回 「悩んだ末に、決めました。」 [2005.3.8]
 このところ、しばらく悩んでました。どうしようなかあ、と。
で、やっと決めました。
今回は皆様にそのお知らせとお詫びです。

 まず、お知らせというのは出版の話です。
少し前にもお伝えしましたが、ドレミ楽譜出版社から「お父さんのためのピアノ」シリーズとして曲集の依頼をいただいています。今発売されています「お父さんのためのピアノ教室〜体験的コード奏法超入門」に書いている知識とテクニックだけを使って弾けるアレンジで、お父さん世代に馴染みの深い曲を集めてみたいと思っています。リードシートとアレンジ譜を対比させるという、従来のピアノ曲集には無い構成で、コードの解説や演奏のヒントなども入れながらコード奏法の練習にもなり、また弾いて楽しい曲集になったらいいなあと思っています。
 それともうひとつ、実は別の出版社からも出版の話が進んでいます。こちらは読み物(エッセイ集?)です。私のピアノ体験を中心にしながら大人になってピアノを始める人にとっての色々なヒントや励ましになればと思います。
 出版社は?実は残念ながらまだ公表できないんです。でも、日本人なら(多分)誰でも知っている「某大手出版社」です。この前東京に行った時、そこの編集部にも寄ってきました。担当の編集者の方から色々アドバイスもいただきました。
 で、どちらも夏ごろの出版を目途に考えています。
 …そこで、実は困ったことになりました。

 時間が無いっ!

 はっきり言って私の意欲と能力に問題があるとは思うんですが、普段の日はやっぱり本業優先。帰宅は大体毎日深夜。週末は?毎週火曜日アップのこのコラムの原稿書きが第一優先!このコラム、まあ、書いてしまえば大したこと無いんですが、毎週テーマを考えて文字にしていくのは、結構、物理的にも精神的に時間が掛かってしまいます。いえ、決して負担ではないです。むしろ楽しいからこうして続けてる。でもそれで週末が終わってしまうと、出版の原稿書きまでなかなか行き着かないんですよね。そんなこんなでドレミさん、某大手出版社さん両方の原稿書き宿題を抱え込んだまま、どんどん日にちだけが過ぎていきます。

 こりゃイカン!何とかしなきゃ…。

 で、苦渋の選択です。このコラムの毎週火曜日更新を、しばらくの間、随時更新に変えることにしましたあ!

 すみません。勝手に決めまして!

 2002年8月27日に第1回をアップしてから今回(2005年3月8日)の第132回まで、1回も欠かさず毎週火曜日更新を続けてきました。この間、どれだけ沢山の読者の方々から励ましのお言葉を頂いたことか。本当に感謝に堪えません。皆様の励ましの声が無かったら、もうとっくに挫折していたと思います。ほとんどの方がお会いしたことも無い方ですが、日本中はもとより、アメリカやメキシコにお住まいの方とも親しくメール交換をさせて頂く機会を得ました。ピアノを始めたばかりの方もいらっしゃいます。もう、バリバリの方もいらっしゃいます。ご自分ではピアノはやらないが、音楽が好き、ジャズが好き、という方もいらっしゃいます。でも皆さん音楽を愛する方ばかりで、その気持ちがワーッとこちらに伝わってきます。ものすごく心強いです。私も1人でぽつぽつピアノを楽しみながら、でも世界中にこんなに沢山の同じ思いの人がいるんだ!そして自分とこうしてどこかでつながっているんだ!という思いが、今の私の大きな気持ちの支えになっています。
 「毎週楽しみに読んでいますよ。」とメールを頂いた方も沢山いらっしゃいます。ほかにも私が知らないところで毎週読んでいただいている方が、もっと沢山いらっしゃるかも知れません。

 本当に申し訳ありません。毎週の更新が出来なくなりました。

 でも、けっしてこの「an弾手のピアノ奮戦記」が終わるわけではありません。ただ毎週更新から随時更新に変えさせて頂きたいと思います。出版の準備の合間に楽しい話題を見つけては、時々更新をしたいと思います。そして、出版の目途が付きましたら、また毎週更新に復帰するかもしれません(私の情熱が続いていれば…)。

 どうか、これからもan弾手を見捨てないでください! お願いします!

 掲示板にはちょくちょく顔を出します! どうか、皆様も書き込みよろしくお願いします!
 それから、an弾手のQ&Aコーナーはもちろん継続しています。コラムでご紹介できなくてもメールによる直接のお返事は必ずいたします。こちらも今まで同様、お気軽にお寄せください。

 では皆様、ご一緒に、これからもピアノ、楽しんでいきましょう!

 楽しい夢は、まだまだ続きます!
(続く→毎週火曜日更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 ずいぶん、暖かくなりました。昨日は14℃、今日は18℃まで気温が上がるみたいで
す。
 仕事先の居酒屋さんのメニューがやっと「春のおすすめ」に変わりました。春の歓送
迎会応援フェアーも始まります。うちの会社の花見の予定も決まりました!県内の
ギャラリーではあちこちで卒業制作展が開かれているようです。
 ついこの前まであまりに寒くて縮こまっていましたが、ここに来て急に色んな事がバ
タバタと動き始めた感じです。
 さあ、この流れに乗って、エンジンふかせていきましょう!
−an 弾手−


第133回 「…しかし、緊張するなあ。」 [2005.3.22]
 さてさて、2週間ぶりにここに帰ってきました!
やっぱり1週間飛ばしたら何となく落ち着かなくて…。イカンですね〜。貧乏性で。
 出版の原稿は原稿でボチボチ進めながら、今週はこちらにもちょこっと顔を出してみました。

 先日仕事中、会社に電話が…。受けた社員が保留にしながら取り次ぎます。
「○○さんという方からお電話です。」
「えっ、○○さん?誰かなぁ…。どんな人?」と私。
「若い女性の方ですが…」
そこまで聞いてピンときました。若い女性の○○さんなら、心当たりはあの人しかいない。
「もしもし、お電話代わりましたが…」
「お久しぶりです!」
あ、やっぱりそうだ。
 以前私がちょっとだけハノンを指導していただいたクラシックピアノの先生です!もう随分お会いしていません。6ヶ月ほど先生のお宅に通って、その後、大人のためのピアノ発表会に出させていただいてからもう何年になるでしょうか…。
 実は昨年秋、拙著「お父さんのためのピアノ教室」が出たとき、先生にも1冊謹呈させていただきました。すぐにお礼のお手紙を頂いたのですが、今回、またまた電話でそのお礼を言っていただいて恐縮です。

「ところで」と、先生は言葉をつなぎました。
「今度くまもとピアノでセミナーをされるとか…」

あっ、そうでした!
『くまもとピアノ』というのはその先生が所属されている楽器店です。そこの社長さんから少し前に電話があり、以前ほかの楽器店でやったのと同じように、くまもとピアノでもピアノ教室の先生を対象に「お父さんのためのピアノ教室」を教材としたセミナーをやるように依頼を受けていたんでした。

「私も是非聞かせてください!」

え〜っ!先生も来るんですかあ!?
いくら何でも、指導していただいた先生を前にしてセミナーをやるなんて!
厚かましいというか、身の程知らずというか…。
それとも教授、教官を前に発表する卒論の学生みたいな心境?

「楽しみにしていますよ!」

うっ!プレッシャー!!どうしよう!!!

 でも私に出来るのは、素人おじさんがどうやってコード奏法を覚えて、どんな風に曲を弾いているのか、っていう体験談くらいだから。
まあ、そんなもんでカンベンしてくださいね〜。

…しかし、緊張するなあ。
初めての人前ピアノの時のように指ブルブル、膝ガクガクになったら、どうしよう…。
(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■久し振りに来訪された方へ。
 バックナンバー第132回に書いていますように、出版の原稿を2本抱えて毎週のコラム更新がむずかしくなりました。当分の間、随時更新に変更させていただきますが、今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。

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ちょっと、ひと言。
 3月20日、日曜日の朝。ゆっくり起きてさあ今日の予定は…、って思っていたら、グラグラっときました!小さな地震は時々あるので「あ、またか」と鷹をくくっていたらだんだん激しくなってきて!「ちょっとやばいかな!」と思い始めたらやがて収まりました。

 その後身支度して車で出かけ、カーラジオを点けたら…地震のニュース!福岡方面で大きな被害が出ているらしい!
 そんな大きな地震だったのか、と初めて知りました。私が知る限り、熊本では大した被害は無かったようですが福岡はじめ九州北部ではかなり被害が出ているようですね。

 被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます。
−an 弾手−


第134回 Q&Aコーナー「ドミナントはどうしてドミナント・セブンスにするの?」 [2005.4.13]
は〜い、久々にQ&Aのコーナーです。
今回はまた、かなりコード進行の本質を突いたご質問です。コード初心者の方にはいきなり言葉の意味とかお分かりにくいかと思いますが、私の本で言えば25ページから29ページのあたりにかけて書いていますので、どうぞお読みください。

ご質問いただいたのはkouさん。最近、私のコラムと本の読者になっていただいた女性の方です。ご自分のブログで「初心者ピアノ練習記録」というのを公開されています。楽しいですよ。

では、お寄せいただいたご質問メールです。
こんばんは〜☆ an弾手さん♪

いあ〜、an弾手さん、目からウロコ落ちましたよ^^
an弾手さんのやり方は自然で今までにないかんじですね。
過去に本を買って覚えようとがんばった経験はいくつか、、、挫折の経験も豊富、、、(汗)な、あたしです。
今度こそ是非、コードを取得してみたいものだと鼻息を荒くしております。ウフフ♪

an弾手さんは最近忙しそうなので、メールは遠慮したほうがいいかと悩んでおりました。
が、遠慮してしまったら、先に進めなくなってしまったので、ここはひとつ、かわいそうな「大人の初心者」を救うということで協力をしていただきたいと思います。

で、理解できないところは 28ページの上の文章です。
なぜVでなくV7が一般的なのですか?
あっ!このメールを書いててV7の成り立ちは理解できました。セブンスの音を見つけるのにルートの一音下というのもやっと理解できました。(最初に読んだときは全部わからなくって、、、あたし数字に弱いんです。多く出てくると混乱してしまうのです。。。すみません^^;)
あとは一般的というのがわからない、、、、
よろしくお願いします。

とりあえず、明日はダイアトニック・コードをさらりと弾いてみて、31ページの富士山に突入しま〜す♪
ルンル〜ン☆

kou

はい、分かりました。
私が本の中で「V(5度=ドミナント)のコードはそのコードのルートから数えて7度の音(正確に言うと短7度)を加えてV7(ドミナント・セブンス)にするのが一般的です。」と書いているところですね。

 V(ドミナント)のコードはI(トニック)コードに行きたがる性質があります。このコード進行をドミナント・モーションと言い、コード進行の最も基本的なパターンです。V(ドミナント)の所でなんか緊張感が高まって、早くI(トニック)のコードにたどり着いてホッとした〜い、という感じがするコード進行なのです。どうしてそんな感じがするのでしょうか?
たとえばKey=Cの場合で見てみましょう。
Key=Cのドミナント・モーションはG→Cという進行です。
音符で見てみると



 この時、シ→ドと半音で進む音の動きがGからCに進みた〜いというエネルギーの原動力になっているらしいのです。 このGに7(セブンス)を加えてG7にしたらどうなるか?
音符で見てみると



 この時、シ→ドという半音の動きに加えてさらにファ→ミという半音の動きも入っていますね。これがGからCに進みた〜いというエネルギーをさらに強くしているらしいのです。

 …というような理由でV(ドミナント)のコードは7(セブンス)を付けてV7ドミナント・セブンスとするのが一般的らしいのです。色々な曲のコード進行を見てみると普通そうなっています。もし仮に7が書いてなくても普通、勝手に7(セブンス)を入れて演奏します。ただ実際の演奏では前後の関係で必ずしも7(セブンス)の音を入れずに弾いている場合もないこともないんですが、原則としてV(ドミナント)のコードには7(セブンス)を入れるんだっ!と覚えておくといいですね。

 kouさん、説明がまずくて分かりにくかったかもしれませんね〜。
また、楽しいご質問、お寄せくださいね!
(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■久し振りに来訪された方へ。
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ちょっと、ひと言。
 今年はいつまでも真冬のようで、桜の開花も遅かったですね。でも、やっと暖かくなって開花したら、今度はあっという間に散ってしまいましたね。気分は既に新緑です。

 さて、前回のコラムでお話しました「くまもとピアノ」さんでのピアノセミナー、無事終了しました。今回はこじんまりとしたレッスン室に講師の先生方が10人ちょっと。ギュウギュウ詰めで顔を突き合わせながらの、アットホームな雰囲気でした。私が以前お世話になった先生もお見えで、最初とても緊張しましたが、皆様の暖かい眼差しを感じて最後の方は私も楽しみながら話をすることが出来ました。

 当日ご出席の講師の先生方、「くまもとピアノ」の社長さん、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!
−an 弾手−


第135回 「an弾手の本第2弾、発売日決定!スタートダッシュ・キャンペーンにご協力を!」 [2005.6.13]
 久々にここに帰ってきました!
 すみません。すっかり留守をしてしまいました。
 前回の更新が4月13日でしたから、なんと2ヶ月ぶり。もう皆さんにもすっかり忘れられちゃったかなぁ…って心配しています。
 また、頑張って(じゃなかった、楽しんで!)書きますからどうかよろしくお願いしますね。

 というわけで、2ヶ月間も留守にして何やってたかというとですが…
 はい、前にここのページでもお知らせしましたように、次の本の原稿書きにいそしんでおりました。それが、今日(6月12日夕方)やっと初校のゲラチェックが終わってさっきクロネコの超速便(明日午前中配達)で東京まで送り出したところ。フッと一息つきながら久し振りにこのコラム原稿を書いています。

 今度の本は、教本ではなくエッセイ集と言うか、新書判の読み物です。内容はここの連載コラム(初心者おじさんan弾手のピアノ奮戦記)をベースにしたもので、取り掛かる前は原稿(ネタ)のストックがあるので簡単かなぁ、なんて油断してましたら、とんでもなかったです!やはり1冊の本にするには、お金を出して本を買っていただく読者の方の役に立つ内容にしなくてはいけないので、テーマを掘り下げ、起承転結を考え、話の流れを考えて、とやっていったらとても大変な作業でした。もちろん、さきに「お父さんのためのピアノ教室」を書いた経験はあったのですが、楽譜やコード理論が中心のピアノ教本と違って、今回は文章だけで1冊の本にまとめるという、別の意味での大変さがありました。でも結果的には手前味噌ながら、とてもいい本になったと思っています。

 ただ、こうしてなんとか初校までこぎつける事が出来たのは、今回私の本を担当していただいた編集の新見あずささん(お若くてきれいな女性の方ですよ!)が、本当に細かくアドバイスとリードをしていただいたおかげです。さすがプロの編集者で、私が気付かないところを色々ご指摘いただいて立派な本の構成に導いていただきました。社交辞令ではなく本当に心から感謝しています。

 あ、まだ出版社のご紹介もしてませんでしたね。
では、出版社も含めて、改めて新刊のご紹介をさせていただきます。

出版社 講談社
書 名 「40歳からのピアノ入門」
〜3ヶ月でマスターしたコード奏法講座〜
著 者 鮎川久雄(an弾手の本名です)
判 型 新書判(講談社+α新書のシリーズです)
発行日 2005年7月20日
定 価 未定(800円程度?)
発行部数 初版10,000部

 私のピアノ実体験と、そこで気付いた大人のピアノならではの楽しさ、難しさ、ピアノ上達のヒント、そして私のピアノに対する熱い思いを書いています。大人になってから初めてピアノに触れる方、昔やっていたけどもう一度挑戦してみたい方、あるいは当面自分ではピアノを弾かないけど大人の趣味としてのピアノに関心がある方、そんな方々にきっと楽しんで読んで頂けるのではないかと思います。そして、読み終わった後、皆さんの胸の中に何か一つでも残るものがあったら、私としてはこんなに嬉しい事はありません。
 発行部数は、ドレミ楽譜さんの「お父さんのためのピアノ教室」が第7刷で10,000部を越えたのに対して、今回は一般書という事もありますが初版からいきなり強気の10,000部で行くそうです!

 「お父さんのためのピアノ教室」の発売の時は、皆さんに書店への予約、問い合わせ、等々、大変お世話になり、お陰様でスタートダッシュを切ることが出来ました!本当にありがとうございました。
 今回もお願いがあります。新刊「40歳からのピアノ入門」のスタートダッシュ・キャンペーンに是非、皆様のお力を貸してください!
 具体的には、お近くの書店へのご予約と、複数の書店への電話問い合わせを是非お願いします。問い合わせの場合は、書名、著者名、出版社名を告げて発行予定日と入荷予定を聞いてください。是非、是非、是非!!!
 また、ご友人、知人、職場の方、ピアノの先生、ピアノ教室の生徒さん、などへの口コミも、是非お願いいたします!

 現在初校の段階なので、目次内容などはまだ一部流動的なところもあります。詳しい内容が固まり次第、その都度このコラムでお知らせします。
 最後まで読んでいただいてありがとうございました!感謝です!
(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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−an 弾手−


第136回 「40歳からのピアノ入門、出版のお知らせ第2弾」 [2005.6.28]
 くまもと文化邑のサイトの方でも大々的に告知をしてもらっていますが、標記の本の進行状況続報です。
 7月20日発売が決まったということで、知り合いの人などからは「もう、印刷に入ってるんですか?」と聞かれるんですが実はまだ校正が続いてます。
 そう言うと「えっ、出版って意外とのんびりなんですね」って言われてしまいますが、のんびりじゃなくて多分綱渡りですね(笑)
 今日(6月26日)、再校に赤字を入れて超速便で送り出しました。楽譜と図版の直しも指示したけど大丈夫かな…。カバーと帯の校正もまだ見てないし。
 配本の時間も考えると7月15日には印刷製本が上ってないといけないはずですが、いつから印刷に入るんでしょう?まあ、そこは出版社のプロ任せておきましょうか。

で、内容の方です。
全体は6つの章で構成されています。各章の内容の一部を簡単にご紹介しましょう。

第一章 「コード奏法」で誰でも弾ける!
私のピアノとの出会いからコード奏法の話し、3ヶ月目のライブバーデビュー、そして大人の初心者のための(私流!)ピアノ選びのアドバイスなど…。


第二章 大人のピアノ教室選び
私のピアノ教室体験と、そこから得た大人に最適なピアノ教室の選び方など…。


第三章 あなたもできるバンド・デビュー!
バンドで演奏するとどんないいことがあるか?初心者の私がバンドに参加して学んだ上達のヒントと、自分にあったバンドの探し方など…。


第四章 私流、体験的ピアノ練習法
これまでの体験から考えた大人の初心者のためのピアノ練習法あれこれと、オシャレに弾くための簡単アレンジ法など…。


第五章 「人前ピアノ」が上達への近道
なぜ人前ピアノが上達の近道なのか、ピアノとクルマの共通点から考えた人前ピアノの分析、人前でうまく弾くコツ、ケースバイケースによる人前ピアノ疑似体験など…。


第六章 ピアノが弾けると人生が変わる
大人になって始めたピアノが私に教えてくれた大切な事、仕事や恋愛にも通じるヒント、内に向う楽しみと外に広がる楽しみ、自己満足と自己挑戦の世界、中年からでも生涯の友になるピアノの味わいなど…。
 巻末に、私が実際に購入して使ってみたおすすめのコード奏法入門書と曲集ガイド付、です。(もっとも、私がとても役に立った入門書でも現在は絶版で手に入らなくて、残念ながら紹介できなかった本もたくさんありましたが…)

定価やISBNコードも決まりましたので本のスペックを再度載せておきます。

書 名 「40歳からのピアノ入門」
〜3ヶ月でマスターした「コード奏法」講座〜
著 者 鮎川久雄(an弾手の本名です)
出版社 講談社
判 型 新書判(講談社+α新書)
発行日 2005年7月20日
定 価 840円(税込み)
ISBNコード 4-06-272328-X

 本書は私のように中高年になってからピアノを始めた人へのメッセージとして書きました。楽譜もよく読めない、指も動かない…。でも、大人には大人にしかない大きな「武器」があります。それはこれまで生きてきた「時間」、喜びや悲しみを数多く重ねてきた人生経験。そして、自分の中の「ピアノを弾きたい」という強い思い。それだけあれば充分です。たとえプロのピアニストにはなれなくても、暮らしの中で折々の心の機微を奏でる、人生のピアニストにはなれるはずです。……
 ……本書によって、ピアノを身近な友達と感じる方が一人でも増えることを、心から願っています。(本書あとがきより)

 本書は「ピアノ教本」ではなく、どちらかと言うと「ピアノエッセイ集」です。ですから、実際には自分でピアノを弾かない人でも、ピアノに関心があれば楽しく読んでいただけると思いますし、自分でピアノを弾く人にとっては、それはそれで思い当たること、ヒントになることがページのあちこちにたくさんあるのでは、と思います。

私も、実際の本になって出来てくるのが楽しみです!
(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 もう7月になるというのに、雨が降りませんね。蒸し暑い毎日が続いてます。最近はクールビズとかで、お役所も半そでの開襟シャツ姿ですね。その代わり冷房は高めの設定で、スーツにネクタイ姿で行く我々外部の人間は暑くてたまりません!

 今日はそんな中、重い荷物を下げて一日中、県庁の中を歩き回ってガマン大会状態だった(汗)

 先週まで体調不良で今日はどうなることかと思ってましたが、ウムを言わさぬ蒸し風呂のガマン大会を歩き抜いて一日終わったら、なんだか体調戻ったみたい(笑)
こんな逆療法も、たまにはいいか(^^ゞ
−an 弾手−


第137回 「一人、部屋でピアノを弾いてました!」 [2005.7.12]
 さて、このところ講談社の出版の追い込みと、もちろん本業の仕事と、それに体調も多少不調だったという事もあり、夜の街もさっぱりご無沙汰。そういえば飲み屋さんのピアノにもしばらく触ってないなぁ。もっぱら休日の自宅で鼻唄ピアノです。

 このコラム、あんまり本の宣伝ばかりしても嫌われるかな、なんて思いつつ、今日はピアノネタを書いてみようと思ったんですが、でもやっぱりまたまた本の話につながりそうです。ごめんなさい!
 とは言っても、発売が一週間後に迫った「40歳からのピアノ入門」の話ではなく、その次にドレミ楽譜さんから出る予定の「お父さんのためのピアノ曲集」の話です。
 だいぶ前に手を付けてはいたんですが、講談社の本が追い込みに入ってすっかり放置状態になってました。一つ解放されて、やっと曲集にとりかかれそうです。

 という訳で、今日(日曜日)は曲選びでずっとピアノを弾いていました。曲集のコンセプトは、我々団塊の世代を中心とした中高年のお父さん(もちろん、お母さんも!)が耳になじんでいる曲、懐かしい曲をピアノで弾けたら楽しいだろうなぁ、ということ。それも難しい楽譜ではなく、「お父さんのためのピアノ教室」でご紹介したコード奏法で楽しく気楽に弾けたらいいなぁ、というこということです。「お父さんのためのピアノ教室」では例題曲があまり沢山載せられなかったので、今回の曲集ではあの「コード奏法」の方法で沢山の曲を弾いて「奏法」に慣れていただくという意味もあります。

 お父さん世代が耳になじんでいる曲、と言っても漠然としていますが、まずはフォークソング特集から始めてみようと思っています。それがうまくいったら、その後洋楽のPOPSスタンダードものや唱歌、叙情歌ものもいいかなあ、なんて思ってますがどうでしょうか。
 もちろん、それらの曲の楽譜はリードシートにしろ、ピアノアレンジ譜にしろ、すでに世の中に沢山出ています。でも今回は「お父さんのためのピアノ教室」の併用曲集としての意味もありますので、「あの本に書いている弾き方」で弾けるアレンジ譜とリードシートとを対比させて収録し、楽しんで弾きながら自然と奏法の要領を理解していただけるのにも役に立ったらいいなあと、思っているところです。

 で、ピアノの脇に、フォークソングのリードシートが載っている曲集をどさっと積んで、はじからめくりながらピアノで弾いて選んでいきました。まず自分が弾けないと話にならないし、ピアノソロの雰囲気に合う曲と合わない曲もあるし。もちろん自分の好みも入れたいし。
 そうやってざっと選んでみた曲を書いてみますね。

  • 旅の宿
  • アメリカンフィーリング
  • 星に祈りを
  • 別れの朝
  • 亜麻色の髪の乙女
  • いいじゃないの幸せならば
  • 白い色は恋人の色
  • 愛する人に歌わせないで
  • この広い野原いっぱい
  • 風(はしだのりひこ)
  • ある日突然(トワエモア)
  • 空よ(トワエモア)
  • 誰もいない海(トワエモア)
  • 秋でもないのに
  • 僕の胸でおやすみ
  • 22歳の別れ
  • フィーリング
  • 無縁坂
  • どうぞこのまま
  • 小さな日記
  • 真夜中のギター
  • 季節の中で
  • さよならをするために(ビリーバンバン)
  • 夢一夜
  • 時には母のない子のように
  • れんげ草
  • 遠い世界に
  • 見上げてごらん夜の星を
  • 思い出は美しすぎて

順番バラバラでごめんなさい。

 このほか、「お父さんのためのピアノ教室」の参考曲に載せている「5番街のマリーへ」、や「いちご白書をもう一度」なども、アレンジ譜付で載せてもいいかなぁ、なんて思っていますがどうでしょうか。

 30代、40代の方はご存じない曲もあるかもしれませんね。なんだか自分の青春時代をのぞかれそうで恥ずかしい気もしますが、同時代の方には懐かしい曲がたくさんあるのではないでしょうか。
 どうか皆様のご意見もお聞かせください!
(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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ちょっと、ひと言。
 いよいよ、あと8日。このページをご覧になられる日によっては1週間を切っているかもしれません。

 7月20日、「40歳からのピアノ入門」が講談社から全国発売になります。すでに散々言いまくってますので「聞き飽きた!」という方もおられるかも知れませんね。
スミマセン!人生の中で本を出版するなんて、そうそうあることでもありませんので、つい、力が入ってしまってます(汗)

 再度のお願いです!
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http://www.kumamoto-bunkanokaze.com/andante/andante_book02.html
−an 弾手−


第138回 「いよいよ発売!【40歳からのピアノ入門】」 [2005.7.19]
 わお〜っ!本が届きました!「40歳からのピアノ入門」、著者見本。
 7月15日午前、会社に宅配便が。受け取った社員が「講談社から荷物が来てますよ」と私のところに持ってきました。さっそく開けてみます。……出てきました!カバーの色校はすでに見ているので(ホームページにもアップ済)もう見慣れてますが、今度はちゃんと中身が入ってる!本物の本だ!
 ぱらぱらとめくってみると…うん、見慣れた文章がしっかり本になってる!ドレミ楽譜さんの時も出来上がってきたときは感慨深かったけど、また今度も新たな気持ちです。

 さっそくメールで講談社の新見さん(編集ご担当者)に受け取りのご報告とお礼。新見さんからは「今年2月に初めてお会いしてから早5ヶ月、いろいろありがとうございました」というお返事が届きました。いえいえこちらこそ本当にありがとうございました。新見さんのアドバイスが無かったらこの本は出来なかったと思います。感謝です。
 (実はここだけのウラ話→校正の途中では、かなりシビアなやり取りがあって険悪なムードになりかかったんですが、いい本をつくろう、という思いはお互いに共有できていたので、私も結果的には素直にアドバイスを受け入れる事が出来ました)

 発売は公称7月20日。地域によっては多少ずれるところもあるかもしれませんが、それから数日中には全国の本屋さんに並ぶでしょう。このコラム、7月19日アップですから、今これをお読みになっているタイミング次第ではすでにお近くの書店に出ている公算が高いですね。

 で、皆様には先だってよりスタートダッシュキャンペーンのご協力をお願いしていますが、すでにたくさんの方にご協力いただいているようで感謝です!ありがとうございます!!!(中には、わざわざ何軒も書店を回って書名を調べてもらって、店員さんに書名、著者名の記憶を残していただいている熱心な方もいらっしゃるようで!何とお礼を言ったらいいか…)

 私の方も、本が出来た、って、ただ喜んでいるだけではないんです。本が出来るまでが半分、その後、本が売れて初めて出版した意味があるというものです。マスコミへの根回しも怠りなく!大手の新聞各社の東京本社、大阪本社、九州(西部)本社にはそれぞれプレスリリースを発送しました。講談社の新見さんにも確認。講談社のルートでも見本と書評依頼を送ってもらえそうです。(もし、マスコミ関係の方でこのページをご覧の方がおられましたら、どうかよろしくお願いいたします!)ほかに音楽関係の雑誌はドレミ楽譜の石川さんに情報をいただいて新見さんにご連絡。「お父さんのためのピアノ教室」の時にFM放送の全国ネットに出していただいたDJとディレクターの方にもご連絡。熊本の地元新聞社のご担当者にもしっかりお知らせと電話フォロー。二つ返事で取材の約束をいただきました!それから知り合いのテレビ局のディレクターにも。

 Amazonにも既に掲載されているのですが、情報不足でさびしかったので著者のコメントをしっかり送っておきました。近々載るでしょう。そうそう、発売になったら地元の主な書店、楽器店へのあいさつ回りもしなくっちゃ。(売れない歌手のレコード店回りみたい?〈汗〉)…ってわけで、本が出来てもまだまだ忙しいです(笑)実際にたくさんの方に手にとって読んでいただかなければ意味がありませんからね。勝負はこれからです!皆様も口コミ、よろしくお願い致します!!!

講談社発行の雑誌には新刊案内として広告が出るようです。ちなみに「週刊現代8月6日号・7月25日発売」と「現代9月号・8月1日発売」など。もし気が付かれたらご覧くださいね!

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■久し振りに来訪された方へ。
 バックナンバー第132回に書いていますように、出版の原稿を抱えて毎週のコラム更新がむずかしくなりました。当分の間、随時更新に変更させていただきますが、今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。

■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
piano-roman@kumamoto-bunkanokaze.com

ちょっと、ひと言。
 この前の連休は久しぶりに庭の草刈。手入れの行き届かない我が家の「野草園」(?)も、ちょっとさっぱりなったかな。

 ところで「雑草」という言葉、どういう意味かご存知ですか。雑草と呼ばれる草にも、本当はちゃんとした学名があるはずですよね。だから、雑草とは、その植物の名前を知らない人が使う呼び名、なんだそうです。草の立場からしたらテメーの不明を棚に上げて偉そうに「雑草!」なんて呼ばれたくないぞ!っと思っているかもしれませんね。

 しかし、ピアノの音を「雑音!」と呼ばれるのは、これはやっぱりそんな音を出してる自分が悪いのか…。
−an 弾手−


第139回 「読者のお便りご紹介・1ヶ月でウソのように上達しました!」 [2005.8.3]
 「40歳からのピアノ入門」、7月20日の発売から約2週間経ちました!皆様には発売前から書店へのご予約、お問い合わせをいただき、大変ありがとうございましたっ!

 しかしながら、なかなか書店に入荷せずご迷惑をおかけした方がいらっしゃったようで申し訳ありません。もう2週間経ちましたので少なくとも予約分は届いたのではないでしょうか。私も発売以来、熊本市内の書店を見て回りましたが新刊コーナーにしっかり平積みしてある所と、まだ1ヶ月以上前の本が新刊コーナーに並んだままの所とありました。これは何なんでしょう、同じ熊本市内の同規模の書店なので入荷がそんなにずれるということは考えられませんが、各書店のオペレーション上の問題なのでしょうか。よく分かりません。

 それはそれとして、早速、読者の方からメールが届き始めました!嬉しい限りです。今回はそんな中から、お一人の方のメッセージをご本人のご了解を得てご紹介します。私と同じように、小学生の娘さんに触発されてピアノを始められたという方です。今年6月にドレミ楽譜の「お父さんのためのピアノ教室」で初めてコード奏法に出会い、わずか1ヶ月余りでウソのように上達!とか!著者冥利に尽きます!まさに、私が「お父さんのためのピアノ教室」と「40歳からのピアノ入門」で(もちろん、ホームページのコラムでも)お伝えしたかったことを身をもって実証していただいたのですから。

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an弾手さま

 はじめまして。鹿児島市に在住していますY.Iと申します。ひと言お礼とお祝いを申し上げたくて唐突ながらメールいたしました。

 ご出版おめでとうございます。講談社刊「40歳からのピアノ入門」拝読いたしました。
実は私も、昨年秋頃から小学生の娘が始めたピアノに触発されて「大人の○○」とか「初めての○○」系の教本を買ってきてはピアノに挑戦、挫折すること数回を重ねておりました。それが今年6月なか頃、楽器店の書籍コーナーでドレミ楽譜出版社の「お父さんのためのピアノ教室」を見つけ、早速コード奏法に挑戦してみました。

 間もなくホームページに「ピアノ奮戦記」が掲載されていることも気が付き、バックナンバーもすべて読みました。
 講談社からの出版も心待ちにしていましたが、やっと新書を入手し、以前ホームページで読んだ内容を思い出しながら、楽しく読みました。

 お礼というのは、この新書を読んだことで、どうしようか迷っていたピアノ教室の門を叩くことに背中を押されたような気がして、どうしても今の気持ちをお伝えしたいと思ったからです。

 「お父さんのためのピアノ教室」は1ヶ月くらい続けただけでウソのように上達しました。
(実は、この本で練習を始めた頃のある日曜日の朝、私がピアノと格闘していると、うちの家内が用事があるのでと言って出て行き、夕方帰ってきて玄関をあけた時、誰か別の人が弾いているのかと思った!と言ったほどです。)

 ご本にも書いていらっしゃいましたが、この年で(今年45歳ですが、)ピアノの初心者ですとバイエルとかハノンといったクラシック用の基礎練習はしていません。ただ自分一人で楽しむだけなら我流でもよいのかもしれませんが、やはり一通りの基礎はしておきたいがどうしようか迷っておりました。しかし、貴新書を読むうち、やはり「人前ピアノ」を目指さなければと思い、8月よりピアノ教室に通うことに決めました。

 先週ガイダンスを受けに行きましたが、今使っている教本を持ってきて下さいと言われたので「お父さんのためのピアノ教室」と、以前に挫折した「初心者用のハノン教本」、それとコード奏法を始めてからホームページで検索して購入した、イナモリメソッド(稲森康利先生)の「リードシート奏法教本@〜B」を持って行きました。

 いつもは仕事で前をよく通るだけのピアノ教室の玄関も、初めて開ける時は何かこれから違う世界に足を踏み入れるようで、言葉では言い表せない不安や興奮がありました。結局、持って行った教本は「すべて使えますよ」ということでしたが、レッスン方法は、基礎を重点に、という私の希望に応えて、週に一回をペースに初めの30分で「ハノンの教本」を、後半を「リードシート奏法教本」の中から、弾きたい曲をしますので選んできて下さい、とのことでした。一応「お父さんのためのピアノ教室」は卒業というところでしょうか。

 おかげさまで、これから新しい楽しみができました。もし、「お父さんのためのピアノ教室」と出会っていなかったら、「ピアノ奮戦記」を読んでいなかったら、相変わらず他の教本との格闘と挫折を繰り返していたか、早々とピアノをあきらめていたかのどちらかでしょう。

 仕事柄、熊本には年に何回かは参ります。新幹線開業以来日帰りがほとんどで泊まらなくなりましたが、もし、熊本の夜のチマタに出る機会がありましたら、是非an弾手さまご推薦のピアノバーにも足を運んでみたいと思います。そして一度演奏をお聞かせいただく機会があればと思います。
 長々と勝手なことを書きましたが、どうぞお許しください。またそのうちにレッスンの進捗状況などメールしたいと思います。

 猛暑厳しきこの頃お身体ご自愛ください。それでは、また。

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Y.Iさん!ありがとうございます!
私の思いが伝わったようで何ともいえず嬉しい気持です。かくなる上は、早く人前ピアノに挑戦してくださいね!そしてこの先も、ピアノを一生の友として楽しんで下さい!
また、その後のご様子など、お便りお待ちしております。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

■久し振りに来訪された方へ。
 バックナンバー第132回に書いていますように、出版の原稿を抱えて毎週のコラム更新がむずかしくなりました。当分の間、随時更新に変更させていただきますが、今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。

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 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 我が家のウッドデッキ前の垣根に、家族が植えたニガウリのツルが伸びています。
初めのうちはヒョロッと小さなツルで雑草でも生えてきたような感じでしたが、最近は横にも大きくツルを伸ばし、明るい緑色の葉っぱが風にそよいでなかなか涼しげです。

 気が付くと、いつの間にかイボイボの実が!発見した時は7〜8cmのかわいい実だったんですが、見る見る成長して今では貫禄のある姿を揺らしています。

 毎朝出勤前に見るのが楽しみです。
いつ食卓に上るのかなぁ。
−an 弾手−


第140回 「高校のクラス会でピアノバーに」 [2005.8.31]
 さて、ひと月休んでしまったこのコラム、今回は久々に人前ピアノエピソード。クラス会でピアノ!の巻で〜す。

 夏も終わりに近づいて今さら夏休みの話題でもないんですが、今年のお盆休み、一年ぶりに高校のクラス会に行ってきました。熊本市内某ホテルの地階、和食の座敷の間。年に1回の懐かしい顔!お互いに老けたはずなのに、会うとたちまち高校時代に戻ってしまうのは何故でしょうね。一人ひとり、当時の話し方、クセまで全く変わってない!(ちなみに、男子クラスだったのでみんな男)

 ひとしきり盛り上がった頃、私の向かいに座っていた一人が言いました。
 「とこっでジブンな本ば出したて?」(翻訳→ところで君は本を出したって?)
  私の本のことが地元新聞に載っていたのを見てくれていたようです。
 「うん、今度んとで2冊目!おかげでよー売れよっごたっ」(翻訳→はい、今度ので2冊目!おかげで良く売れているようです)
 で!私はこんな話の展開になる場合に備えて、2冊の本をしっかり持参してきたのでありました!
 「ほー、こったい」(翻訳→ほら、これですよ)
 袋から「お父さんのためのピアノ教室」と「40歳からのピアノ入門」をとりだします。
 「なんてや?だっが本ば出したってや?」(翻訳→なんだって?誰が本を出したって?)
 別の話題で盛り上がっていたほかのメンバーが話しに入ってきます。
 「こら、本屋で売りよっとや?」(翻訳→これは、本屋で売ってるの?)
 「そらそーたい。全国発売だけん。」(翻訳→それはそうですよ。全国発売だから。)
 「へー、すげー」(翻訳→へえ、すごい)

 ……とかなんとか、クラス会でしっかり自分の本の宣伝をしてしまいました!
 で、宴もたけなわ。最後に記念写真を撮って1次会終了!
 そこで幹事がみんなに諮ります。
 「2次会はどぎゃんしょーか?カラオケと女ん子んおるとこがよか?そっか○○(私の名前)の出版祝賀会とか」(翻訳→2次会はどうしようか?カラオケと女の子のいるところがいい?それとも○○の出版祝賀会とか)結果は?突然の出版祝賀会!ということになりました!

 知らなかった。このホテルの上にピアノバーがあるらしい。

 なんでも会員制のバーだとか。入ると暗い照明の中にどーんとグランドピアノが!ピアノをぐるっと囲んでバーカウンター。横にボックス席。他にお客は無く、我々の貸切状態です。とりあえず全員ボックス席につきます。
 「今から○○の出版祝賀会を始めま〜す!」
 という幹事の声で改めて乾杯!

 その時、ひとりの女性が現れてすっとピアノの前に座ります。あ、ここのピアニストらしい…。
 …うーむ、上手だ!(ってプロだからね)オシャレなサウンドがシックな店内に流れていきます。
 (みんなでお祝いしてくれてるんだから、もちろんここで私が弾かないわけにはいかない…。しかし、このプロの後では弾きにくいなあ…)

 ピアニストの演奏が1ステージ終わりました。
 「おい、こんだジブンが弾けよ」(翻訳→おい、今度は君が弾けよ)
 「ジブンが演奏ば聴いてから、この本ば買うかどうか決めるけん」(翻訳→君の演奏を聴いてから、この本を買うかどうか決めるから)

 ピアニストが我々の方に軽く一礼して部屋を下がろうとします。すると同級生の一人がおもむろに私の本を手にとって席を立ち、そのピアニストを引き止めました。どうやら彼女にこの本を紹介しているらしい。
 「あ、この本でしたら書店で見ましたよ!」
 と彼女。(おー、プロのピアニストの目にも留まってるのかぁ。まあ、買ってはいないだろうけど…)
 「今から彼が弾くけん、聴いとってください」(翻訳→今から彼が弾きますから、聴いていてください)
 私は立ち上がり、ピアノの前に行きます。
 彼女は部屋の出口の近くに、直立不動の姿勢でまっすぐこちらを見て立っています。
 (う〜ん、ちょっとプレッシャーか…)

 こんなオシャレな大人の雰囲気のバーでは、正確に弾くより、ちょっと酔ったような、この場の空気に違和感なく馴染むような音がほしいものです。いきなり曲に行かず、まずはコード進行を適当にルバートで流します(ルバート=リズム感を無くして、タラーッと弾く)。それも適当にコードの基本構成音をはずして。すると、テンションの音が適当に入って、いかにも大人っぽいジャジーな雰囲気が勝手に出ます。
(これって、実際は非常に簡単なのに、やってみるといかにもデキルッ!ていう感じがして、お勧めです!)
これにグラスのカチャツ、なんていう音がかぶると、いいですよね!

 さて、少し雰囲気作ったらいよいよ曲にいかなくっちゃ。
まず、ダニーボーイ。「お父さんのためのピアノ教室」にもリードシートを載せていますが、こういう場所で弾く時はもう少しコードを変えて物憂げに弾いてみます。この曲は好きなテンポで弾けるので、一曲目の指ならしにはいいかも。弾き終わるとみんなから拍手!(まあ、仲間内で盛り上がってる感じかなあ)
じっと立って聴いていたピアニストは、一応お付き合い終了という事で一礼してドアの外に消えました。
 さて、2曲目はミスティーにいってみます。3曲目・誰もいない海。4曲目・小さな日記。(なんかレパートリー乏しいなあ。今日はピアノ弾くとは思ってなかったのでちょっと油断だったかな…)

 なんとか無事に弾き終えて席に戻ります。
「よし、この本買うぞ!」
って、同級生の温かい言葉!そう言ってくれる気持ちがうれしい。
さらに、「来年はみんなこの本で練習して、ひとり1曲ずつ弾けるようになってくる事!」
なんて、誰からともなくそういう宿題が。ついでに来年の幹事は私!ということになってしまいました。

 なんだかんだ言いながらも、最後は私を主役にしてくれて、旧友の温かさを感じた今年の夏のクラス会でした。

(続く→随時更新)

an弾手(andante)

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■Q&Aコーナーのご質問を募集しています。
 随時、このコラムの中で取り上げてみようと思います。このコラムはコード奏者超初心者から中級の入口位の方を想定していますので、その範囲ならどんな内容でも結構です。メールお待ちしています!
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ちょっと、ひと言。
 朝夕はだいぶしのぎやすくなってきました。でも、まだまだ日中は暑い!特に、世のクールビズに逆らってスーツ、ネクタイを通している我が身には堪えます。昨日、今日と、流れる汗と息苦しさに耐えながらの外回りでした。

 しかし、会社に帰って机上のカレンダーに目をやると、既にうっすらと色づいた山に朝霧がたなびいて、すっかり秋の装いです。仕事先の居酒屋さんも、9月に入ったらまもなく秋のメニュー。ところが、まだそのメニューが決まっていないのだ!

 という訳で、今夜は店で最終の試食会。汗っぽいシャツに日中の火照りの記憶を引きずりながら、舌だけはしっかり秋を感じてこよう!
−an 弾手−

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