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熊本県立劇場がオープンして間もない1982年12月18、19日、第8回熊本演劇フェスティバルをこの劇場で開催しました。劇団「石」は清水邦夫作の『楽屋』を私の演出で上演し、確かこのときは3、4劇団がこの2日間に上演したんだったと思います。演劇ホールを見たときの第一印象は、舞台が広くて運動会ができるんじゃないかと思ったと同時に、こんな広いスペースを使いきれるだろうかと不安にもなりました。でも、利用してみると設備が整っていて非常に使いやすく、演劇専門ホールができたことの喜びをかみ締めましたことを懐かしく思います。
今から考えると当時は結構無茶をしていたなぁと思うんですが、熊本演劇人協議会25周年記念公演としてアルベール・ユッソン作『俺たちは天使じゃない』を1994年4月に県劇で上演したときは舞台上に雨を降らせました。演出の渡辺恭士(劇団「市民舞台」)さんがどうしても本物の雨を降らせたいとのことで、舞台美術スタッフとも検討し試行錯誤を重ねて、本番で雨を降らせた瞬間には客席が「おー!」と沸いたのを今でも覚えています。本水が降ったのは県劇ではこの公演だけで、とても思い出深いステージです。
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