私と県劇 思い出のステージ
Vol.
 
熊本市民劇場 事務局長 中村 宣長
熊本市民劇場 事務局長
中村 宣長

 熊本市民劇場は今年で創立50年、第1回俳優座「十二夜」から数えて368回の例会を迎えました。県立劇場では83年4月前進座「女殺油地獄」から183回の公演をしています。その中から県劇と私について、四つの観点から述べさせていただきます。一つは、今は亡き名優たちの舞台に県劇で会えたことです。民藝 宇野重吉さん。87年1月「おんにょろ盛衰記」では病身を押して出演、舞台役者の姿勢を教えられました。文学座 杉村春子さんは「横浜物語」「女の一生」「欲望という名の電車」など数々の名作で、無名塾 宮崎恭子さんは、死に瀕した青年と老女の恋のお話「ハルロドとモード」で二度県劇の舞台に立たれています。他にも、民藝 滝沢修さん、文化座 鈴木光枝さん、文学座 北村和夫さん、前進座 河原崎国太郎さんなどなど。次に、県劇などの地方の舞台で力をつけ、スターになっていった俳優さんに出会えたことです。元青年座 西田敏行さん、無名塾 若村麻由美さん、青年座 高畠淳子さんたちです。また県劇でお目にかかりたいものです。そして、現在も第一線で活躍されている俳優さんを観ることができたことです。仲代達也さんは85年仲代プロジェクト「どん底」以来、「プァーマーダラ」「ルパン」「肝っ玉おっ母とその子供たち」「シラノドベルジュラク」「リチャード3世」などの作品で、さらには、民藝の奈良岡朋子さんや大滝秀治さん、黒柳徹子さん、エイコーン 栗原小巻さん、幹の会 平幹二朗さんなどのトップスターがこの県劇の舞台に立たれています。最後に、今は無名でも、将来のスターになるかもしれない若手の俳優を県劇の舞台から捜すのも楽しみの一つです。そして熊本出身の俳優さんを客席から応援しています。

   

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.124より

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