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1982年12月4日、熊本県立劇場のコンサートホールこけら落としとして演奏されたオトマール・スイットナー指揮
NHK交響楽団による「モーツァルトの夕べ」を聴きにきました。そのときの演奏については残念ながらあまり記憶にないのですが、その後、指揮者の外山雄三さんや、当時のベルリンフィルのコンサートマスターの安永徹さんがスイットナーさんとヨーロッパでお話しになる機会があったそうです。外山先生は熊響の指揮をしていただく予定でしたし、安永さんも福岡のご出身で私の幼馴染です。(あの頃の九州でヴァイオリンをやっている人はみんな幼馴染です。)その席で「ヨーロッパには非常にいいホールがあるよね」と外山さんや安永さんが話していたら、「そんなことはない。日本にもとっても素晴らしいホールがある」とスイットナーさんが言われて、それがこの県劇だったんです。
遡ると、この場所は女子大で、私が小学1年でヴァイオリンを始めて練習のため家から出ることができなくなるまではここは唯一の遊び場でした。防空壕とかそのままの形で残っていて、この裏手は畑があって肥溜めがあって、うちの犬がはまって大変だったりとか、そんな遊び場でした。そんな子どもの頃から親しんできた場所にできた劇場を、世界的な指揮者であるスイットナーさんに日本で有数の素晴らしいホールの中でも第一番にあげていただいたというのは、なんともありがたく、また、熊本県民としてとても誇りに思っています。
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