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フランスで活躍した近代彫刻の巨匠ザツキンは、ギリシャ神話に登場する吟遊詩人オルフェウス(仏語ではオルフェ)を、しばしば題材にしています。オルフェウスは竪琴(リラ)の名手で、彼の奏でる音楽は人や動物のみならず木々や岩までも魅了され、その妙なる調べを慕って集まってきたと伝えられます。この作品では、竪琴(リラ)であるべき楽器が現代的なギターになっていますが、このモティーフはピカソら立体派の芸術家たちとの交流で会得したものです。
来館者は、音楽家が楽器を抱いて霊感を受けようとする姿《チェロ奏者》から、霊感が解き放たれて演奏する姿へと導かれ、音楽芸術のエッセンスを、造形芸術の形で堪能できる展示構成になっています。
(資料提供:熊本県立美術館)
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熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.112より
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