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ロシア生まれのザツキンは15歳で渡英。19歳でパリに出て、ロダン風の具象彫刻から出発しましたが、ピカソらとの交流を通じてキュビスム(立体派)に傾倒。単純化されたフォルムによる表現スタイルを創始しました。「ポスト・キュビスム」と自ら名づけた簡潔な作風は、具象から抽象への架け橋として、モダンアートの歴史に大きな足跡を残しています。
《チェロ奏者》は、インスピレーションを得ようと着想を練っているチェロ奏者、あるいは音楽家・作曲家の姿を彫刻にしたもの。人体と楽器とを一体化し、大きな塊として簡潔に造形した構成力は見事です。正面と横向きの顔を組み合わせ、三次元の彫刻表現でキュビスムを実践しています。
(資料提供:熊本県立美術館)
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熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.111より
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