県劇人
Vol.6

 スポットライトを浴びる主役の影で、舞台を支えるスタッフや名脇役、そして仕掛け人。
 楽屋や舞台袖を縦横無尽に走り回るこれらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載します。

上野 秀喜(上野屋楽器  代表)
10月14日、県立劇場演劇ホールで開催される「くまもと2007 箏曲の祭典」。熊本箏演奏者協会のみなさんが一堂に会する邦楽の一大イベントも今年で21回目。この公演で、楽器の出し入れや配置を指示するなど、ステージの転換を仕切る上野秀喜さんにお話を伺いました。

「箏曲の祭典」は、例年何人くらいの出演者がいらっしゃいますか?
 箏の演奏家が約400人に、尺八などを加えて全部で500人近い人が出演されます。

箏はかなり大きな楽器ですが、一番多い時でステージに何面くらいが並ぶのですか?
 今年は、オープニングで箏と尺八の合同曲「未来花(みらいか)」を演奏しますが、箏が150〜160面、尺八が40〜50本くらいの大規模なステージになります。

それだけの楽器を並べたり、片付けたりというのは大変な作業だと思いますが・・・
 オープニングですので、準備は時間を掛けてやれますが、片付けるのは大変です。特に前列で演奏する子どもたちは、演奏終了後、自分たちで楽器を片付けることができないので、私たち専門スタッフだけでなく、大学の邦楽関係サークルの学生さんたち20人ほどに手伝っていただきます。


今年は2年ぶりに県立劇場で行われるそうですが・・・
 昨年は県立劇場ではできませんでしたが、他の会場でやってみて、ステージや舞台袖の広さ、楽屋へ段差無く行ける動線など、県劇の使いやすさをあらためて実感しました。出演者の方々も、今年はきっと県劇の良さを再認識されると思います。

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.78より

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