県劇人
Vol.8

 スポットライトを浴びる主役の影で、舞台を支えるスタッフや名脇役、そして仕掛け人。
 楽屋や舞台袖を縦横無尽に走り回るこれらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載します。

草刈 秀克(熊本県民第九の会 実行委員長代行)
毎年、年末恒例となっているベートーヴェンの「第九」。県立劇場が25年前に開館して以来、綿々と続いているこの演奏会の特徴は、約300人の合唱団員を毎年広く県民に呼び掛けて編成しているところにあります。その実行委員長代行で、第1回から参加され、16回目からは事務局としてこの演奏会を支えていらっしゃる草刈秀克さんにお話を伺いました。

今年の合唱団は、何人くらいの編成になりますか?
 現在、登録団員が270数人いますが、その中からの参加者と一般公募の方約90人を合わせて、300人くらいが出演する予定です。

8月頃から練習を始められているようですが、練習は何回くらいありますか?
 毎年、8月20日頃に結団式を行い、今年は16回の練習があります。

運営面で苦労なさっているところは?
 練習会場を確保するために、2月から毎月、県立劇場の大会議室を申し込んでいますが、使用希望が多かったりして会場をなかなか確保できないのが悩みです。

「県民第九の会」のこれからの目標をお聞かせください。
 質の高い演奏をめざすことが第一です。また、全国的にブームとなった市民参加型の「第九」の演奏会も、最近では随分少なくなってきたという声を聞きます。熊本でも参加者の年齢が年々高くなってきているので、若い人たちに参加してもらって、この演奏会を少しでも長く続けたいですね。

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.80より

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