県劇人
Vol.18 
村嶋 昇/むらしま のぼる
くまもと障害者音楽祭実行委員会 会長
 スポットライトを浴びる主役の陰で、舞台袖や楽屋を走り回るスタッフたち。これらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載しています。

村嶋 昇(くまもと障害者音楽祭実行委員会 会長)
今年17回目を迎えるMind Harmony Concert(くまもと障害者音楽祭)。音楽を通した障がい者と地域社会の交流を図る事業としてすっかり定着した感がありますが、11月9日の本番に向けて準備に奔走しておられる会長の村嶋さんにお話を伺いました。

今回のコンサートでは何団体、何人くらいの方が出演なさいますか?
 県内10グループ(15団体)534人が出演されるほか、約100人のボランティアの方々が運営面でお手伝いをしてくださいます。

出演団体はどのようにして決めていらっしゃいますか?
 初めての団体や、昨年出演していない団体を優先しています。時間の制約もあり7〜10グループを選考していますが、出演できない団体の中にはホワイエでの出展に参加されるところもあります。

今回のコンサートの特徴は?
 福岡県久留米市から北野学園のみなさんが参加されます。また、YMT音楽療法士の方たちをゲストに迎え、演奏をプレゼントしていただきます。

障がい者の方の出演も多いと思いますが、一番苦労されているのは?
 資金集めに一番苦労しています。毎年スタッフが手分けして、プログラムへの協賛広告のお願いに回って何とか運営しています。

音楽祭を通じてお客様に一番伝えたいことは?
 こういった障がい者のコンサートは、まだ全国的にほとんど行われていません。そんな中で、すでに20年近く続いている歴史のある音楽祭ですが、まだ一般の方々に十分には知られていないところがあるので、是非多くの方に足を運んでいただき障がい者への理解を深めていただきたいですね

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.90より

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