私と県劇 思い出のステージ
Vol. 12
 
東京二期会 熊本シティ・オペラ協会 佐久間 伸一
東京二期会
熊本シティ・オペラ協会
佐久間 伸一

 県立劇場では、1992年に『椿姫』全幕を上演しました。沖縄オペラ協会とのタイアップ公演で、当時、ご出演いただいた沖縄の皆様には、県立劇場をとてもすばらしいホールだと喜んでいただきました。今年4月21日上演するオペラ『リゴレット』も親善オペラ公演で翁長 剛(おなが つよし)さん(リゴレット役)をはじめ、沖縄オペラ協会の皆様にご出演いただきます。オペラは敷居が高いと思われがちですが、実は一般生活の中での題材や庶民の娯楽として楽しめるストーリーなど魅力溢れる演目が多く、お客様に楽しんでいただける作品作りをしていきたいと思っています。
 1999年グランメッセ熊本で上演しました“世紀末オペラ『アイーダ』”は、21tトラック7台分の舞台セットや衣裳を使用し、合唱も約200人の方が出演、3300名を超えるお客様にご来場いただき、圧倒的な舞台に感動され大変ご好評をいただきました。ただ、公演後が大変で作業員50名位で徹夜で舞台撤去し、「もう2度と『アイーダ』をすることはないだろう」と思っていましたのに、たまたま他県で野外オペラとして公演された『アイーダ』の豪華な衣裳を全部レンタルできることになり、多くの再演のリクエストを受け上演を決めましたのが、2009年県立劇場コンサートホールでの『アイーダ』でした。
 2006年以来、熊本シティ・オペラ協会では県立劇場コンサートホールでの“ヴェルディ・オペラシリーズ”を“ホールオペラ形式”で公演を続けてまいりました。ホールオペラの利点は“生の声”を生かす音響の優れたコンサートホールで演奏できるということです。ホール全体が反響板として機能するコンサートホールは大掛かりな装置は必要なく、ホールの壁面など全体を1つの舞台としてダイナミックに作りあげることができます。これからも、県立劇場での公演を中心として、郷土熊本に芸術性と娯楽性が高い“魅力溢れるイタリアオペラ”の定着、発展に向け努力してまいりたいと思います。

   

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.132より

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