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県劇ができたのは私がウィーンに留学中のこと。帰国後に開催した「帰国リサイタル」が私と県劇との出逢いでした。それから20数年、さまざまなシーンで県劇と関わってきました。私は、1年のうち50日ほどを全国のホールや劇場で過ごしていますが、やはり県劇が一番落ち着く“庭”のような場所です。
私の思い出のステージは、今から19年前の平成5年4月に開催された「こころコンサート(第1回)」です。当時、館長を務めてらっしゃった鈴木健二氏プロデュースのもと、県内の障がい者施設や養護学校、音楽グループと熊本交響楽団が出演しました。障がい者の方と健常者の方が同じステージに立つこと、また今では当たり前となっている“ボランティアスタッフによる支援”は、当時では新しい試みで、熊本が全国に先駆けて新しい一歩を踏み出した、記念すべきイベントでした。フィナーレでは私が作曲したテーマ曲「Your
Hand,My Heart」を出演者、ボランティアスタッフ、2,000人を超える観客とともに総勢約4,000人が大合唱。会場が一つとなり大きな感動に包まれました。
また、オペラ「細川ガラシア」にも思い入れがあります。このオペラも私が手掛けたもので、平成元年1月の県劇での初演を皮切りに、東京、海外で公演。そして今年7月、再び県劇で公演を行ないます。これからも文化創造の拠点である県劇とともに、熊本の文化の歴史を築き上げていきたいですね。
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