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クロチェッティは、イタリア中東部のアドリア海を望む陽光あふれる街、ジュリアノーヴァ生まれの彫刻家です。幼くして両親と妹を亡くし、もう一人の妹とも生き別れになった孤独な生い立ちと故郷への想いが、作品には色濃く投影されているといわれます。
《踊り子》は、クロチェッティが59歳の時の作品。バレリーナを題材にした慈しみあふれる人間表現と生命讃歌は、舞台芸術の殿堂、熊本県立劇場の顔にふさわしいものです。「静」のクロチェッティに対し、ダイナミックな「動」の表現で知られるのがファッツィーニですが、熊本県立美術館エントランスホールには、ファッツィーニの代表作《風の中の女》が置かれています。20世紀イタリア彫刻の「静と動」の対比が、熊本で堪能できるのです。
(資料提供:熊本県立美術館)
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熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.110より
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