県劇人
Vol.13

 スポットライトを浴びる主役の陰で、舞台袖や楽屋を走り回るスタッフたち。これらの人々にスポットを当て、舞台づくりの魅力や苦心談などを連載しています。

田北 洋康(熊本交響楽団 運営委員長)
5月25日、熊本交響楽団の定期演奏会がコンサートホールで開催されます。熊本を代表するオーケストラを裏方として支えている田北洋康さんにお話をうかがいました。

熊響との関わりはいつから?
 大学に入ってすぐトロンボーン奏者として熊大フィルに入団しましたが、その頃から熊響でも掛け持ちで演奏していましたので35年ほど前になります。

インスペクター(指揮者やソリスト等との交渉や対応、練習や本番の会場確保など、音楽以外の面で楽団を取り仕切る役職)になられたきっかけは?
 大学時代から楽器運搬など裏方のお手伝いをしていましたが、卒業後は先輩たちからインスペクターもやるように頼まれました。

裏方にはほかにどんな仕事がありますか?
 演奏会前にはチケットやチラシを準備する係、楽譜を準備するライブラリー、会計係、演奏会当日は受付やチケット販売を担当するフロントスタッフ、進行を取り仕切るステージマネージャーなどがあります。社会人のオーケストラですから団員はみな忙しいので、できるだけ分担するようにしています。

裏方の苦労と魅力は?
 私が直接関わってきた部分では、指揮者やソリストとの日程調整にいつも苦労します。また、指揮者やソリストは演奏会全体の流れにもこだわりがありますから、ステージへの出入りや照明の上げ下げ、花束のタイミングには非常に気を使います。しかし、自分たちでコンサートを創っていると実感できますし、有名なアーティストとじかに交渉するなど、一緒に仕事ができることは大きな楽しみですね。

熊本県立劇場広報誌「ほわいえ」Vol.85より

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